「走れ！プロジェクトマネージャー！」

　2006年の新入社員研修がスタートしたばかりですが、2007年度の新入社員採用活動も始めます。大手では当たり前でも、僕たちには結構パワーのかかる仕事です。そして、それだけのパワーをかける価値がある、とてもワクワクする仕事です。
　僕たちの場合、全国の大学に説明して回ることが難しいため、代理店に依頼して会社説明会を行い、採用活動を行っていきます。
　採用活動を行う上でいつも感じることですが、熱気溢れる学生の方々も大勢いるのですが、一部では何をしたいのか、何をすればいいのか、が分からなくなってしまっている人がいます。
　能力がないわけではないのですが、何をしたいのかが分からない。分からないから、何を勉強すれば良いのか分からない。そういう状況下でもがいている人が少なからずいらっしゃいます。
　そういう方なので、就職活動にも苦労されています。

　しかし、自分がやりたいことを見つけられない人よりも、見つけられた人のほうが楽しい生活を送るのだと思います。見つけられない人は、社会に出て仕事に就いても、それが自分にとってベストなのかが分からない。
　もちろん、突拍子もないことを考え出しても無理があるのでしょうが、何かしら見つけることは大切であると思います。
　かくいう僕は、社会に出るときに何をしたいのか、は分かりませんでした。いえ、正確にはあったのですが、その業界は面接活動を続けているうちに、魅力を感じなくなっていったんです。そのため、当初考えていなかった業界に就職しました。ただ、元々営業職に就きたかった僕ですので、その業界も楽しく仕事が出来ました。楽しいので、週末まで会社に行っていました。（笑） おかげさまで30歳には、事業部の立ち上げで他社からお誘いをいただくことも出来ました。

　もちろん、世の中の方々全てが、自分でやりたいことを見つけることが出来る、という無茶は思っていません。ただ、一人でも多くの方が、見つけられる、あるいは近づけると良いな、と考えています。
　一つの方法として、自分がやりたいことを見つけにくいのであれば、自分がやりたくないことを見つけてはどうでしょうか。これは弊社CEOが言うテクニックです。自分がやりたいことは分からなくても、これはやりたくない、というものは見つかりやすいかも知れません。
　これとこれはやりたくない。で、なぜやりたくないのか、を考えてみる。あ、そうか、ここがやりたくないポイントだ、といったことが分かってくれば、そうではない範囲を考えてみる。そういった努力を繰り返すことで、少しずつ前に進むことが出来てくるように思います。

　大前研一さんが本の中で書かれていたのですが、色々と動いてみる。頭を働かせてみる。考えてみることで、前に進めるのだと思います。また、考えない人は、やはり進みにくいのだとも思います。
　
　そしてそれは、正社員という雇用契約にこだわることではないのかも知れません。最近言われるワークスタイル2.0（具体的ではないですが）でも、良いのだと思います。（ワークスタイル2.0という言葉ではありませんが、2002年に発売されたネクスト・ソサエティに、新しい雇用契約形態について書かれています）