「走れ！プロジェクトマネージャー！」

　昨日は、FAJ東京フォーラムの分科会の打ち合わせに出ていました。FAJ-Bizという略称で呼んでいる、ビジネス系のメンバーです。このメンバーと話しているのは、実に楽しいし、勉強になります。
　ここで話していた話題ですが、ファシリテーションのツールの一つに、パーキングエリアというものがあります。これは、ある議題について話し合っているのに、関係ない話しが出てきたときに使うものです。関係ない話しを無視したり、制御するのではなく、保わーとボードの右端とかに書いておく。そうすると、その発言をした人は無視された気にならないわけです。

　この手法は、自分より年長の会議参加者に有効です。若手が主催した会議に、年長者が来るとありがちなケースです。「俺の頃は・・・」なんて思い出話が出てきたり・・・。そういった時に、パーキングエリアを使うと、可視化されるため、その方は無視された気がしません。
　ところが、このパーキングエリアに入れたものを、最後にどうするか、がポイントです。ザ・ファシリテーターでは、その点について言及されていません。
　僕は、最後に「次回のアジェンダにしますか？」という投げかけで、参加者全員の意見を聞きます。僕が使った時は、そのご本人は「あぁ、それはもうちょっと後で良いです」と言われ、次回のアジェンダにはなりませんでした。本人がクールダウンする時間を作り出すのも、パーキングエリアの効果かも知れません。