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2005/12/26

旅行業のマネジメント

ビジネス
 
社会
 

 旅行というものは、「いつまでに何々をする」が、非常に明確です。例えば僕が、12月30日からハワイ旅行を申し込んでいるとします。すると旅行業者は、
1.年末年始だから、早めに航空券とホテルを手配する。
2.手配が出来たら、早めに費用を振り込んでもらう。(僕が振り込むわけです)
3.2までが済んだら、1週間前までに旅行案内または航空券を送付。
  ※航空券は有価証券なので、通常郵便ではだめです。
4.空港で受付をする場合は、前日または前々日までに見送り担当会社(センディングといいます)に業務依頼。
といった手続きを行います。その他にも、損害保険の申込みや、レンタカー、オプショナルツアーの申込みなどがあると、それらの手続き全てを「出発前まで」に終わらせておく必要があります。
 僕たち旅行業者に手配を依頼した者としては、これらの手続き全てが終わっていて、はじめて安心して旅行が出来るということなのです。どんなミスを犯したとしても、出発前が重要です。出発後では遅いのです。当たり前ですが。

 今回、それなりの規模で旅行業を営んでいた会社が破綻したようです。一時は、海外旅行通販雑誌の普及と共に伸びた会社が、次々と破綻していった時期があります。
http://www2.neweb.ne.jp/wc/kshino/travel/shiki.htm
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/4508/pages/jettour.html

 本来旅行業は、前もって入金してもらい、入金より後に支払う(場合に寄っては、翌月以降)ので、キャッシュフロー上は、きびしくないはずです。ところが、どんどん破綻していく。ここには、一つの問題が存在します。それは、収益性です。旅行業界の粗利は、通常10%前後、場合によってはもっと低いのです。この中から、全ての経費を賄わなくてはなりません。そのため、よほどのマネジメントをしないと、あっというまに利益が吹っ飛んでしまいます。
 また、旅行業者が倒産する「時期」というものもあります。年末、ゴールデンウイーク前、夏休み前といったところです。この時期に倒産する会社は、計画している場合が多い。例えばこの時期、年末ですと、沢山の申込みがあります。沢山の申込みを受けて、また沢山の入金があります。それらの入金を受けた後に倒産するケース。
 今回のケースはどれに相当するのかは分かりませんが、マネジメントの問題ということは、はっきりしていると思います。マネジメントが出来れば、こういった問題は起きにくい。それを、僕たちプロジェクトを請け負う人間も、しっかり再認識すべき時なのだ、と実感した年末です。

kumaboo

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