2009年12月
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2005/12/23
「時間の共有」を拝読して
僕も過去に何度か海外出張をしたことがありますが、お互いが良く分かります。2001年にラスベガスに出張したのですが、そのカンファレンスは朝食前に始まり、夕食後に終わります。なので、カンファレンス会場で朝食~夕食まで摂っていました。(結構、飽きますが)
その際に同行したメンバーは5名。カンファレンスは5日間だったのですが、そのうち2名は、いつの間にか行方不明。カンファレンスに参加せずに、遊び歩いていたのです。埃の我々3名は、行き帰りも含めて8日間ずっと行動を共にしていました。その中でも、当時33歳のグループ会社の方は、食事をする間も惜しんで見て回り、聞いて回り、名刺交換をし、走り回っていました。元々真面目な人だな、とは思っていましたが、その熱心さに改めて感心したのを覚えています。
このように出張、特に海外出張は、寝ている時間以外は行動を共にするため、本当にお互いを理解することが出来る、良い機会です。
プロジェクトメンバー同士は、ある一定の同じ時間を共有します。この「ある一定」がくせ者です。と言うのは、どうしても詳細なタスクについての話しが多くなってしまうのです。タスクの話しも大切ですが、お互いを知ることも大切です。もちろん、キックオフミーティングを行うのですが、キックオフの数時間だけではお互いを理解することが出来ません。特にシステム開発プロジェクトの場合、エンジニアの人たちは「コーディングがメインの仕事」と認識していますので(正しいのですが)、お互いを理解する努力を怠りがちです。
お互いを理解するとどんなメリットがあるか。お互いを理解することで、考え方や行動特性が分かります。それを知ることで、「どう説明すれば良いか」、「どのように依頼すれば良いか」、「こういった時には、この人はこう考えている」といったことが見えてきます。
それらが分かっていてやり取りするのと、そうでないのとは、その時のアウトプットが大きく変わるのだと思います。プロジェクトの成果物は、システム完成だけではありません。そこに付加価値を産むのは、深いコミュニケーションなのだと思います。