「走れ！プロジェクトマネージャー！」

　昨日、FAJの東京フォーラム2006委員会の集まりがありました。（リンクは2005です。ちなみに2006は、僕も分科会を受け持つ予定です）
　その帰り道に、便利になった最近の話しで盛り上がりました。その話しから、今から50年後を思い浮かべてみました。
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　あるインフォメーション業界（この時代にはITではなく、こう呼びます）が、新聞記者を集めて話しています。
　「皆さん、ご覧ください。これがこの度弊社が開発した[6Aタイプ」の黒電話です。これは、20世紀半ばに流行ったマンガで、鉄腕アトムにも登場した電話機です。21世紀には開発されるとして紹介されていたのでしょうが、ようやく21世紀半ばに商品化出来ました。」「この電話機の特徴は、有線電話であり、固定化されていることです。」

　「この固定化電話の登場により、日本国民の皆さんは携帯電話を持たなくて済むのです。あの忌まわしい携帯電話とおさらばできる。そんな夢のような電話機なのです。」
　『私は固定電話なので、家に掛けてください。』「そんなことを言ってみたいと思いませんか？この電話機なら、それが言えるのです。そしてこの電話なら携帯せずに済むので、家に取り付けられた防犯センサーから、毎時報告を受ける必要もありません。そして何より、家族と電話でなく、対面で話せるのです。夢の電話機と言っても過言ではありません。ぜひ皆さん、お試しください。」
　そう説明するインフォメーション業界の担当者の前には、カメラロボットがフラッシュをたき続けました。
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　なんてことのない話しですが、携帯電話とモバイルPCが普通の僕には「ドキッ！」とするものがありました。
　そしてそのタイミングで感じたことは、24h「便利」という言葉につられていたはずが、いつの間にか追いかけられている。しかし、出来上がるシステムの完成度は、今と同じ。バグも多く、システムを導入すると、作業量が増える。
　そんなことにならないためにも、ITエンジニア全員が、ごく普通にシステムテストを行える時代になって欲しい、という「現実的な」ことも再認識した日でした。
　まだVol.2ですが、「バグを見つけ出すことは価値ある投資である」という素晴らしい思想に基づいて出版されている本です。ぜひ一度、ご覧ください。