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「時間単価を上げる工夫と努力と結果」を出さないと「安く使われ続ける」だけじゃない

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クラウドワークスは登録数80万人で二十万円以上稼ぐのは111人。

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というツイートが話題になっています。

クラウドソーシングに言えることですが、「どこに住んでいても、仕事のチャンスがある新しい働き方を創出」
ということは期待感もあり、「一億総活躍社会」に一石を投じるものだと思われました。

が、「どこに住んで」も都心に住んでいたり、会社に勤めていたときと同程度の給与を稼げないのであれば、
働く側としてはクラウドソーシングというのは意味がなく、給与を下げて、仕事の選択が限られた場所で働いてくこととなんら変わらないです。何より問題なのが、「クラウドソーシングにより、自由な働き方をしている人がいるという煽り」「数百円単価でも仕事を請ける姿勢」です。

商売なので、煽りというのも失礼な発言ですが「フリーランス」は「事業主」レベルつまりは人を雇えるくらいの
稼ぎ・スキル・人脈がないと、「フリーランス」ではなく「フリーター」と変わりはなく、むしろ「一億総活躍社会」から遠いところに行ってしまいます。

また例えば、ライターが稼ぐには、「知名度を上げる(もしくは、元々他分野で活躍している)」「他の人が書けないニッチな分野・専門分野が書ける」「経験実績が豊富(出版社で編集長を務めていた)」もしくは、「成功するまでしつこく試行錯誤する姿勢がある」だと思っていて、これらのどれかで単価を上げる努力をしていかないと安く使われるだけです。

ライターは割と自称ででもできるものですので(日本語が書ければ)、ライター・コンサル・講師など「自称可能」ビジネスは、自分で単価交渉をしていけるだけの何かが必要です。

例えば、某「クラウドソーシング」の仕事を見てみたところ、「1記事500円でダイエットの記事」「1本500円でリライト」「芸能関係の記事キュレート」どれも当てはまらないですよね。またWeb知識があれば、記事の使われ先はお分かりですよね。時間を大量に使えば稼げるのではと思われるかもしれませんが、ライティングは1日中やるのは飽きるのと、何より稼ぐ=時間単価を上げるということが基本です。

会社員だとこの辺の意識が薄い方もいらっしゃいますが、例えば同業務をしたときに、同ポジションの営業が、半日出張に行って稼ぐ金額と4日間丸々使って同金額稼いでいては、後者の人は出張自体が損失でしかありません。ただ会社であると、毎月平均20営業日前後働くので、この辺1日単位で見ることはあまりないので、見えにくい部分もあります。

ただ、大抵後者の人は休日も仕事をして取り返しているように見せています。

しかしながら、前者の生産性が高い人が、遊んでいるかというとそうではなく、10年後に同じ仕事があることはまれなので、今後必要な知識を取り入れたり、濃密な人脈を築いていたり、あるいは他業務で稼いでいたりと見えないところで遅れを取っている訳です。

何が言いたいかというと、「時間単価を上げる工夫と努力」そして結果を出していかないと、「安く使われ続ける」という目の前の損失だけでなく、「遅れ続け」て、「誰でもできる仕事=人工知能に取って変わられる」超恐ろしい時代になってしまいます。

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