安易に「フリーランスになって地方に住む。」と思わないほうがよい
昨今は「地方創生」がデジタルの世界でもキーワードとなることも多くあり、地域おこしや地方で働くこと、地方に目を向けようということが着目されています。私自身も取材やプライベートで地方に行くことが多いですが、日本の素晴らしい景色や昔ながらの光景、また高齢者が目立つ地域に行くと保護やサポートをする若者が必要だと思うことが多々あります。
地方に住むブロガーさんや起業家の存在もあり、若者が移住することが現実的になっているように感じられます。ただ、昨今流行っている「フリーランスになって自由に好きな場所で好きな仕事をする。」がということがメディアでもよく出ていますが、この言葉に安易に踊らされないほうが良いです。
所謂、フリーランスとは、「特定の企業や団体に属さずに自らのスキルを提供する個人」のことです。つまりは、フリーターとフリーランスは大きく異なります。好きな場所で働くためには、これまで蓄えた高スキルが必要なのです。
もし本当に地方で自由に好きな場所で好きな仕事をしたいのであれば、
・自分のスキルが高単価でなかなか代打がいないレベル
・自身で事業を起こして、人を雇える
が必要です。このようなことが実現できれば、本当の意味での地方創生もできますし、地域を変えることも、世の中を変えることも、環境や景色を守る力もあります。雇用の活性化もできるので。
よくあるクラウドソーシングをちょっと検索してみてください。例えばライティングやデザイン等では単価数百円~数千円という驚きの低価格帯の仕事が多いです。地方の方が物価は安いものもありますが、全てが全て東京より安い訳ではありません。特に移動が大変なのと、車社会ということも多くあり交通費が移動だけでかなりの出費です。東京のように自転車移動や数駅歩くということをしていると、日が暮れてしまいます。
もし本当に、「フリーランスになって自由に好きな場所で好きな仕事をする。」を叶えたいのであれば、自分の単価を上げるor事業を起こして人を雇うことができると、地域も世の中も変えることができるでしょう。