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ストレージ・マーケティングコラム 第六回:『クラウドストレージ』について

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こんばんは。コアマイクロシステムズでマーケティングアドバイザーをしている吉政と申します。
標記のコラムを掲載したメルマガを発行しました。全文をご覧なりたい方は以下をご覧ください。

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さて、本題のストレージ・マーケティングコラム 「第六回:『クラウドストレージ』について」は以下の通りです。興味がある方はご参考下さい。

第六回:『クラウドストレージ』について

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最近、調査会社が「クラウドストレージ」という言葉を使い始めました。ストレージ業界ではクラウド用のストレージという意味になりますが、一般的にはそうでないようです。一般的には「オンラインストレージ」と同義になります。

「オンラインストレージ」は「宅ファイル便」や「Dropbox」、「GIGAPOD」など、ネットワーク上に存在するストレージでファイル共有には非常に便利なサービスです。

ちなみに「クラウドストレージ」と「オンラインストレージ」の言葉の意味は全く同じで、違いがないそうです。よって、メディアでは、「クラウドストレージ(オンラインストレージ)」という表現を使うメディアもあるくらいです。

同じ意味なら新しい言葉を使わなければ良いのにと個人的には思いますが、話を進めて行きます。

国内外でクラウドサービスが立ち上がる一方、事故も起こっています。海外では「Doropbox」の事故、そして少し前ではGoogle Docsも事故を起こしています。

※2011年6月21日発表:Dropbox セキュリティ障害 
パスワードなしで全ユーザのBOXにログインできる状態が4時間続いたそうです。
原文:http://japan.cnet.com/news/service/35004312/

※2009年3月10日発表:Google Docsのセキュリティ障害
米インターネット検索大手グーグル(Google)は7日、オンラインでドキュメントを作成・利用できるサービス「Google Docs」で、非公開のドキュメントが共有されてしまうという不具合の発生を確認したと発表しました。不具合は、7日までに修正されたそうです。影響を受けたのはユーザーの0.05%とされます。( Google Docsのユーザ数は2007年時点で160万人)ユーザーが複数のドキュメントを選択し、共有許可の設定を変更した場合、意図しない相手にもドキュメントの共有が許可されてしまうそうです。

このような事故を避けるべく、米国政府機関や経済産業省ではクラウドセキュリティガイドラインを出しています。

◆経済産業省 クラウドセキュリティガイドライン
http://www.meti.go.jp/press/2011/04/20110401001/20110401001.html

◆CSA クラウドセキュリティガイドライン
クラウドにまつわる全てに関するガイドライン
http://www.cloudsecurityalliance.org/guidance/

◆NIST クラウドセキュリティガイドライン
システム面を中心にしたガイドライン
http://csrc.nist.gov/publications/drafts/800-144/Draft-SP-800-144_cloud-computing.pdf
http://csrc.nist.gov/publications/drafts/800-146/Draft-NIST-SP800-146.pdf

上記については利用者個人情報の保護に関することと、BCP対策について触れられています。

クラウド用ストレージを選択する際に、上記のガイドラインに適用できるストレージをぜひ選んで頂きたいです。

(マーケティング・アドバイザー 吉政忠志)

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