オルタナティブ・ブログ > 吉政忠志のベンチャービジネス千里眼 >

IT業界でベンチャービジネスの支援をしている執筆者が日々の活動ログと感じたことを、徒然なるままに書き綴っていきます。

震災時に東京都の広報担当として記者対応された方が本を出されました。

»

3.11震災時に定年間際の最後の仕事として広報を担当された、前東京都総合防災部情報統括担当課長である斉藤先生と仕事をする何度か機会がありました。非常に集客力がある経歴をおもちでしたので、セミナーでの基調講演をお願いした次第です。

斉藤先生は東京都職員として、中小企業振興対策、救急災害医療対策、三宅島噴火災害時の帰島対策、新型インフルエンザ対策などに携わり、最後に3.11震災対応をされた方です。一貫して危機管理をテーマに取組んでこられ、都庁を定年退職後、危機管理塾 塾長として奔走されています。

それらのさまざまな危機事案への対応などを通じて、貴重な実践経験を重ねて来た斉藤先生が、これまでの経験の中で培ってきた「危機管理への想い」を、一冊の本にまとめられたそうです。

蒲田のルノアールにて。

斉藤先生「吉政さん!私は今度本を出すんだよ。そう、危機管理のね。『想定外を想定する危機管理』というタイトルのやつだよ。ちょっと見てくれんかね。」

もともと私はBCP関連のコンサルタントの方と一緒に仕事をしていたので多少この分野は理解できます。まだ出版前の原稿に目を通してみました。

吉政「先生、これ、わかりやすいですね。現実・実践的なことを柔らかく書いた感じですね。」

私の感想はまさにそんな感じでした。堅苦しい書き方ではなく、危機管理のような重い話を分かりやすく書いています。大震災の話でもあるので、若い人も興味を持って読めるのではないかと思います。企業の新人教育の一環で課題図書にしてもよいような気もします。

本の内容をご紹介すると、斉藤先生が得てきた危機管理の知恵を22の提言にまとめ、イラスト付きでわかりやすく述べています。たとえば、「30分以内のBCPをつくろう」、「もうやめよう火災発生を想定した訓練」、「判断し、指示する司令官は3人必要」など、斬新ですが、現実的なものばかりです。これからの企業にとって、どのようにすれば実践的なBCPを策定できるか、例を挙げながら丁寧に説明しているかんじですね。

ちなみに、同書の売上げの一部については、東日本大震災で津波の被害を受け、痛み汚れてしまった写真を修復する活動を行っている「あなたの思い出まもり隊」プロジェクト事業に、寄付されることとなっていいます。さすがです!

なお、その本ですが、このブログを読んだ方は割引になるそうです。(1890円が1500円になるそうです)割引を受ける場合は、「吉政ブログ読者特別割引」と明記し、メールにて販売事務局 ifys-mac@ifys.co.jp までお願いします。詳細は以下のPDFをご覧ください。

1.pdfをダウンロード

Image2011112401

Comment(0)