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IT業界でベンチャービジネスの支援をしている執筆者が日々の活動ログと感じたことを、徒然なるままに書き綴っていきます。

ソーシャルメディアの企業利用率、6割がTwitterで4割がFacebook

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東京IT新聞(11月8日号)に表題の調査結果が掲載されていました。

約1035社の有効回答を得た結果、ソーシャルメディアを活用している企業は860社、活用していないのは175社となった。

利用率はTwitterが58%、ブログが44.5%、Facebookは38.7%、mixiが35.0%、その他SNS6.9%だそうです。

この普及率のバランスはどこかで見たことがあるなぁと考えたのですが、40才代のソーシャルメディアの利用率に近いような気がしました。

ブログやTwitterも文章を事前承認させれば安心して運営ができるということもあり、普及しているように思えます。

ちなみに、運用ポリシーを策定している企業は67%でそのうちの75%がポリシーが守られていると感じているそうです。

このデータからすると、利用を容認している企業やガイドラインなしで運営している企業が1-2割入るということですよね。ガイドラインはどこまで深くするかは用議論だと思いますが、何らかのガイドラインがあったほうがよいと思います。

私見になりますが、TwitterはTweetからの有効時間が90分とされており、ニュース性もある程度求められることから、会社承認ではなく部門長承認で情報配信したほうがうまくいかせるような気がします。実態と合っていないガイドラインは、そのツールを生かすことができず、結局、そのツール自体を否定してしまい、いつにまにか、マーケティングが苦手な会社になってしまうような気がします。マーケティングに弱い会社は今後生き残っていくことが難しいと思います。これは営業や技術が弱い会社が残っていけないのと同じように、マーケティングも企業を支える重要なファクターとして力を得てきたからだと思います。

さらにマーケティングに関して私見を述べますが、企業におけるマーケティングは文化であり、業務プロセスの秀逸さに依存すると思います。マーケテイングは手法という方もいますが、手法は本を読んでも書いてありますし、その方法をまねても必ずしもうまくいかないのはそのあたりが理由だと思います。マーケティングと営業と技術、管理はすべて別物なので、マーケティングを営業の理屈で判断しても絶対にうまくいかないです。

自社のマーケティングを強化するためにはマーケティングの感覚を持った上役が絶対的に必要で、それができないと、会社の中で、マーケティングの予算が取れなかったり、実行力が弱いままだったりして、結局うまくいきません。

つまりは、そういう人事ができる会社のトップかどうかが大変に重要なのです。

かなり脱線しましたが、雑感を述べてみました。

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