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Inst. Tech View~第6回“Cisco IOS vs. JUNOS”(後編)~

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皆さん、こんにちは。吉政創成の吉政でございます。

弊社のお客様であるCTC教育サービス様がメルマガを発行しました。今回はそこで連載しているコラム「Inst. Tech View~第6回“Cisco IOS vs. JUNOS”(後編)~”」を紹介します。

CTC様のメルマガの申込は以下からお願いします。
http://www.school.ctc-g.co.jp/mailmagazine/index.php

今回のメルマガの原文は以下をご覧ください。
ctc201109.pdfをダウンロード

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◆◇ 『 Inst. Tech View~第6回“Cisco IOS vs. JUNOS”(後編)~ 』 ◇◆
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今回のInst. Tech Viewは、前回に引続き、JuniperNetworksのネットワーク機器に
搭載されているOS(Junos)についての話題です。

※前篇の方は以下をご覧ください。
http://blogs.itmedia.co.jp/yoshimasa/2011/08/cisco-ios-vs-ju-6a26.html

●その3:「設定コマンド」
Cisco IOSでは、設定対象ごとにモードを移動して設定するのが基本です。
(インタフェースはインタフェース設定モード)
一方JUNOSでは、モードを移動して設定することも、モードを移動せずに設定
することも可能です。なお、JUNOSでは設定する際setコマンドを使用します。

[Cisco IOSの例]
(config)# interface fa0/1
(config-if)# ip address 10.1.1.1 255.255.255.0

[JUNOSの例]
# set interfaces ge-0/0/0 unit 0 family inet address 10.1.1.1/24
※モードを移動せず最上位の階層からsetコマンドを使用し設定できます。
(インタフェースモードに入って設定する方法もあります)

●その4:「設定の削除コマンド」
Cisco IOSでは、noコマンドを使用して設定を削除します。
一方JUNOSでは、deleteコマンドを使用して設定を削除します。

[Cisco IOSの例]
(config)# interface fa0/1
(config-if)# no ip address 10.1.1.1 255.255.255.0

[JUNOSの例]
# delete interfaces ge-0/0/0 unit 0 family inet address 10.1.1.1/24
(インタフェースモードに入って削除する方法もあります)

●その5:「設定の適用」
この点は、JUNOSを初めて使用する方には不思議に感じられるかもしれません。
Cisco IOSでは、コマンドを入力するとすぐに設定が反映されます
(これを「インタプリター型」と呼びます)。
一方JUNOSでは、コマンドを入力してもすぐには反映されず、commitコマンドを
入力することで、初めて設定が適応されます(これを「バッチ型」と呼びます)。
最初は、JUNOSのコマンドを入力してもすぐに反映されないことに
慣れないものです。
ただし、commitコマンドを入力するまでの間にコマンドの確認をしたり、一度に
複数の設定を反映させることが可能になるので、慣れると便利に思えてきます。

このように、Cisco IOSとJUNOSでは設定方法や設定コマンド自体がかなり異なる
ため、Cisco IOSに慣れているネットワーク技術者であっても、JUNOSを初めて
使用するときは戸惑う部分も多いかと思います。

そこでCTCテクノロジーでは、JUNOSを初めて操作する方向けの研修「IJS」や、
ルーティングやFilter(IOSで言うところのACL)の設定を学びたい方向けの研修
「JRE」を提供しています。
今後JUNOSを学習しようという方は是非ご検討ください。

コースの詳細情報はこちら:
http://www.school.ctc-g.co.jp/juniper/index.html

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