RAM型半導体ストレージ、いよいよペタバイトクラスへ
先週、私が広報を担当しているコアマイクロシステムズ様がペタバイトクラスのRAM型半導体ストレージを発表しました。
SSD=Flashと思っている方は、へー!と思うと思うのですが、Flash型とRAM型のSSDは根本的に違います。(すみません、当たり前ですね)Flash型のSSDはいわゆるUSBメモリに使用されている物で、書き込み制限があり、シーケンシャルなR/Wに優れているものであり、RAM型のSSDはPCのメモリに使用されているもので、耐用年数が100年強、フルランダムの超高速I/Oにめっぽう強いものです。
※Flash型SSDとRAM型SSDの違いについてはこちらをご覧ください。
RAM型SSDを使用したストレージを得意分野とするコアマイクロシステムズ様過去にFlash型とRAM型のハイブリッドでテラバイトクラスの物を世界最高速クラスの半導体ストレージを発売していました。こういった超高速のRAM型半導体ストレージはERP、DWHなどフルランダムのI/Oが頻繁に発生する分野で使用されてきましたが、近年はクラウドなどの大規模仮想環境で採用されるようになりました。
※クラウド環境における大規模RAM型SSDの採用事例はこちらをご覧ください。
クラウド市場はご存知の通り、現在急速に拡大しています。そこにRAM型SSDが採用されると、テラバイトクラスのSSDではやはり容量の問題がすぐに出てきます。
そこで、発売を決定したのが今回のペタバイトクラスのRAM型SSD「Prime SSD」になります。
しかも、この「Prime SSD」は容量が大きいだけではなく、ZFS技術を応用した業界初のフルユニファイドI/O(FC、iSCSI、NFS/CIFS)に対応し、従来の半導体ストレージには無い、リアルタイムデータ圧縮とインライン重複排除を始め、自己データ修復機能を含めた高度なデータインテグリティをペタバイトクラスの超大容量RAM型SSDで実現いたします。
同社のコメントによると、「クラウド時代のリアルタイムレスポンスストレージとして、可用性/性能/消費電力/スペース効率の全てにおいて圧倒的な価値指標をお届け出来るものと確信します。」とのことで、まさに鳴り物入りで登場したストレージと言えると思います。
スペックや価格は以下のリリース文章をご覧ください。
http://www.cmsinc.co.jp/news/2011/news20110224.html
半導体ストレージの事例については以下をご覧ください。
http://www.cmsinc.co.jp/casestudy/index.html