漏洩した個人情報を買うなら日本人100人と中国人100人どちらを選ぶ?
PlayStation Networkから史上最大級の個人情報流出、というのがニュースになっています。
史上最大級の個人情報流出、ソニーにとって大きなつまずきに - ITmedia ニュース http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1104/27/news069.html
ちなみにクレジットカード情報の漏洩で1億3000万件というのがあったかと記憶していますが、
米史上最悪、1億3000万件のカード番号盗まれる 国際ニュース : AFPBB News http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2631672/4467073
それはさておき、今回の情報漏洩は各国の合計で最大7700万件の可能性と言われています。PS3という観点から見ると興味深い事象であると言えます。というのも、日本でこそ誰でも持っているPS3ですが外国ではもっと持つ人を選ぶものになっていると思われるからです。
私の個人的なイメージであってデータを持っているわけではないのですが、海外ではPS3はぜいたく品ではないかと思います。特に日米欧以外の国々ではいわゆる富裕層が持っている率が高いのではないかと考えられます。(もちろん頑張ってお金を貯めて飼っているゲーマーさんもいるでしょうが)
漏洩された情報にメールアドレスや住所が含まれた場合にはそれらの情報から国を割り出すことができるかもしれません。そうであれば、そこそこ振り込め詐欺等に慣らされている上に「普通の人」の割合が多い日本人を狙うよりも、振り込め詐欺が流行していない国の「富裕層」を狙って詐欺行為を働いたほうがいいかもしれません。
なおアメリカやオーストラリアにおいては銀行口座の代わりにWesternUnion等の送金業者を使った振り込め詐欺が確認されています。手口は日本そっくりで「グランマ詐欺」であったり、税金の還付を騙ったり犯罪を見逃してやると持ちかけたりという事例があるそうです。
ちなみに日本においても名簿が売買される場面では十把一絡げな情報よりも好まれるタイプの情報があるそうです。私が聞いたことあるものでは「詐欺などの犯罪被害者」「悪徳商法の被害者」「カルト宗教の信者」といった人々は、別の詐欺にもひっかかりやすいということで狙われやすく、いわゆる「次々販売」にもひっかけられやすいそうです。
それは一度何かにひっかかると他の誰かにも狙われる可能性が高まるということ意味します。該当するかもしれない、という心当たりのある方はくれぐれもご注意ください。「PS3ユーザ」という属性からオンラインゲーム等をテーマとしたRMT等やアイテム売買を通じたマネーローンダリングへの協力依頼といったような詐欺メールが来るかもしれません。