準備不足で打ち合わせに出るなんて丸腰で戦争に行くようなもの
タイトルに気持ちを書き切ってしまうと書き出しが難しいですね。上に書いたとおりです。
今日のデイリーポータルZは「大物監督にコケる芸を習う」という企画でした。北野武監督が登場しています。はてなブックマークでも数多く指摘されていたのですが、デイリーポータル側は北野監督にコケる芸を習うためにコケる練習をし、北野監督はインタビューを受ける側としてデイリーポータルの過去の記事に目を通して挑んでいることが記事から伝わってきます。双方ともにカリスマ的存在であるわけですが、裏にはそういった努力があるんだということを感じました。
さて、我々が会社で打ち合わせをする場合、初回に訪問するお客様であれば四季報をはじめgoogleなどを使ってできるだけの情報を集めておきたいところです。googleの使い方でコツがあるとすれば、
- 担当者がわかっていたらその氏名で検索
- 部署がわかっていたら部署名をいキーワードに検索
(ニュースリリースを見ると組織の改廃が載っていることもあるので古い部署名でも検索) - 電話番号がわかっていたらその電話番号で検索
特に電話番号の下2桁からプラスマイナス10の範囲で検索してみると別の情報が発見できるかも - 英語でも検索
あたりでしょうか。また、別の情報源としては
- 株式市場の適時開示は公式サイトのニュースリリースより早いことも
- 先方の所在地がわかっていたら所在地から出ている求人情報を検索してみる
- 先方の子会社に人材派遣企業がいたら求人情報を検索してみる
- 特許・商標を検索してみる
関連していそうな特許が見つかったら発明者の氏名で検索してみる
先行文献と関連付けて見てみる
なんていうのもあります。でもここまで調べることはあまりありません。なぜならば社内の誰かがコンタクトを持っていることが多いからです。社内に人的な情報網を広げておくことのほうが重要かもしれません。
さて2回目以降となるとそれ以前の打ち合わせ資料を持参していくことになります。整理が行き届いたバインダーを取り出すとかっこいいですね。素敵な印象を受けていた方がPCのデスクトップやら手帳を汚く使っていると驚きますね。ちなみに自分は両方汚いです。部屋も汚いです。(自分以外のオルタナブロガーにもそういう方がいる気もしますが)
「整理術」的な本は数多くありますが、自分の感覚からするとスキルはあまり必要ない気がします。多少効率が悪くても何度も整理することが一番重要なのではないでしょうか。それで覚える部分というのは多いと思います。例えば50音のインデックスをつけるでも、目次をつけるでもいいのですが、「あれはあそこに書いてあったな」という脳内マップの検索速度のほうがずっと重要であると思います。
また、実際に過去の資料を取り出さなくとも、話題がそちらに向かいそうだなというところくらいで適宜見当をつけておいたり、手元で目立たない程度にめくって指を挟んでおくことも意味があります。やればやるほど打ち合わせと打ち合わせをつなぐ見えない糸が頭の中ではっきりし、課題の整理が進みます。私はこれをやるのが好きなのですが、人間の脳は基本的にマルチタスクでないので話を聞き逃してしまいかねない点が要注意です。
いつも誰よりも早く過去の資料を振り返れれるよう、毎回の打ち合わせの後と打ち合わせに挑む前に整理するタイミングを設けたいものです。