インターネットによって私たちはより賢くなってるの?
こんな記事がありました。
『インターネットによって私たちはより賢くなってるの? よりお馬鹿さんになってるの? : ギズモード・ジャパン』
http://www.gizmodo.jp/2010/06/post_7171.html
私の考えでは賢くなっていると思います。それは知識に接触する機会が増えたという意味ではありません。確かにgoogleなどを使えばこれまでに知らなかった事柄を次々と調べることができて賢くなったように感じます。しかし賢くなった部分は検索の仕方だけであり、その分だけ紙媒体での調べ方を忘れてしまっているようにも思います。
また、twitterなどを使えば人に色々な相談し、先達の知恵を授かることができます。子供のしつけであったり、上司への誤り方であったり、場合によっては匿名が故に相談しやすいような微妙なことも聞けるのがネットのいいところであるように思います。しかし答える方もネットの気軽さでホイホイと回答してしまうという危険性もはらんでいるように思います。
ではどこが賢くなったと感じているかといいますと、衝突や問題が起きている点です。例えば国防に関する議論や移民の受け入れなどは激論を巻き起こしています。これらはネット以前から議論されていたことではありますが、日常的に接する人とポリシーを異にするということがはっきりわかるとぎこちなくなるために日常会話で話題にされる機会は少なく、ましてや議論するということはあまりありません。それがネットでは議論されています。
また、学校裏サイトですとか、SNSで「疲れ」が発生したりですとか、会社の業務内容をブログに書いたり、また社員の有名ブロガーに会社の宣伝記事を書かせたりというこれまで考えられなかったような事象が起きています。これらは人間関係とは何か、会社と社員の関係とは何か、といった疑問を投げかけることで人に何かを考えさせるきっかけとして働きます。
インターネットによって新たに生まれたコミュニケーションがそのまま知識の向上をもたらすというよりも、インターネットが巻き起こす新しい問題が新たな解決策の考案を迫る形で我々は一歩前進しているのではないかと思います。