セカイカメラに「うっかり自宅で姉ヶ崎寧々タグを貼る練習」をしてしまう心理的脆弱性
タイトルはネタです。
少し前にiPhoneのカメラで撮影した画像に位置情報が埋め込まれてしまう仕様がプライバシー漏れにつながりやすいという話題がありました。
確かにカメラを使うときに「位置情報を使用しますか?」と聞かれます。それに、位置情報を埋め込んでおくとgoogleマップなどの地図と連携して撮影した場所に写真を表示するような使い方ができます。これは個人的に楽しむ分にはとても便利でおもしろい機能なのですが、うっかり位置情報を付加したままの画像をネットで公開してしまうと自分の顔写真を自宅の位置情報つきで公開しかねず危険も伴います。使い方を誤らないように気をつけなくてはなりません。
さて最近もっとも注目を浴びているアプリのひとつにセカイカメラがあります。app storeでは人気アプリの1位に輝き既に多くの方がタグを投稿しました。私の家からでもいくつかのユーザタグを見つけることができます。今日はブロッコリーの苗を買いに家から少し離れたところまで自転車で出かける用事がありました。その帰りに少し道草をしたところ、セカイカメラ上でタグがまとまって投稿してあるポイントがありました。
私のiPhoneは3Gのため、方角合わせができません。野生の勘を頼りにして走ります。自転車でしたのでセカイカメラを見ながらというわけにいかずiPhoneをバッグにしまっていきました。ああ、これは先日某動画投稿サイトで見たかもしれない、という光景に出くわしたので再度セカイカメラを取り出してタグまでの距離を切り替えます。300メートル、100メートル、50メートル。消えない!あとこの時初めてタグの投稿者を見られることを知りました。やっぱりこの方だったか……。まぁ見る前から400%わかっていましたがw。
それにしてもタグが蚊柱のようになっています。これはもらった、と思いきやここからが意外と大変でした。やった人しかわからないと思いますが、方角とリンクしていないセカイカメラで点を絞込むのはとても大変です。あと、普段からiPhoneを持ったご本人がうろうろしているであろうところに、別の人間がやってきてiPhoneを持ってうろうろするというのはご本人およびご家族の方にとって近所づきあい上のプラスにならないような気がします。(すみません、2,3人の人とすれ違いました。)あと本人に現行犯で発見される可能性もあります。子供乗せ自転車の前かごに息子(2歳7ヶ月)を乗せた姿ではあまり見つかりたくありません。
とりあえず数十メートルおきに移動しては画面を確認するということを繰り返して約5分。少し移動するだけでタグの方角が東西南北に激しく入れ替わりなかなかターゲットを見つけることができません。そうか!さては最初に確認したポイントがビンゴだったのでは……と思い確認してみるとその通り、たまたま最初に足を止めた地点がほぼ正解でした。危ない。これ以上もたもたしていたら見つかるところだった。ということで早速1枚。
左手前に自転車の子供用風防が写ってしまいました。訪れたのは今日の午前11時ほど。思ったより探索に時間がかかったこともあり、子供のトイレトレーニングの関係でもう家に帰らなくてはいけない時間になってしまいました。
では私の家の場所まで「姉ヶ崎寧々」タグを50メートルおきに貼りながらヘンゼルとグレーテルして帰ろうかな、とも思ったのですが無関係の人がこのルートに気付いて道筋を辿るとあちら様の家の付近にiPhoneを持ってうろうろする人が一層増えてしまいそうで、それは近所づきあいの関係上厳しいような気がしてやめました。
「まじめそうな隣の○○さんの家、セカイカメラで見ると『小早川凛子』タグで埋め尽くされてるわ」
「だんなさんの趣味かしら」
「そうよねー。娘さんはラブプラスやりそうにないもの。」
「そういえば○○さんの娘さん、サクラちゃんって言うわね……」
っていうこともありえますね。傍から見たら普通の人が拡張現実側で思想信条をカミングアウトしていたらおもしろいです。ひとまず私の家から300メートルには「姉ヶ崎寧々」はありませんでした。
もし自分が子供だったら宝探しとかオリエンテーリングとかそういうワイルドな遊び方もできただろうな、と思った秋の日曜日でした。皆様も自宅でのタグ練習による意図しない自宅バレにご注意ください。