ブログは頭のターボタイマー
大学時代の友人に自動車が大好きな人がいました。
彼の車は色々と手がかけられていまして、
ターボタイマーというものがついていました。
車のエンジンにはターボという仕組みがあります。
普通のエンジンよりも大きな仕事をさせるための仕組みです。
このことにより、力強い走りを手に入れることができるのですが、
その分だけ発生する熱の大きさなども増えてしまいます。
エンジンは通常、オイルを循環させたりして
熱を奪って冷ましながら走ります。
そうしないと熱くなり過ぎて壊れるからです。
しかし高速道路などを走行したあとに
いきなり止まっていきなりエンジンを切ると、
熱の発生も止まるのですが、それと一緒に
冷却させるための機構まで止まってしまいます。
そうすると、熱がエンジンから抜けないので良くありません。
そのため、ターボつきの車ではエンジンに負荷をかけた後は
数分のアイドリングをしてからエンジンを切ると良いと言われます。
これはターボでない普通の車にも言えることだと思います。
数分のアイドリングで無駄になるガソリンや排出されるCOxやNOxと、
車の寿命が延びることはどちらが有効かわかりませんが、
一利ある行動ですので目の敵にすることはないと思います。
しかしすぐに降りたい場合もありますので、
ターボタイマーという装置をつけます。
車のキーを抜いてからもエンジンをしばらく動かし続ける装置です。
あらかじめ決めた時間か、エンジンが落ち着いたのを確認して
エンジンを切る装置です。なお、近くから眺めているのは良いですが、
完全に車から離れてはいけないことになっています。
エンジンをかけっぱなしで運転手が車を離れたのに
ひとりでにエンジンが止まった!という場面を見たことがある人が
いるかもしれません。それはたぶんターボタイマーだと思います。
自分の場合は仕事から帰って家に着くと
ご飯を食べてお風呂に入ってブログを書いて寝ます。
帰りの電車で寝ても良いのですが、そこで寝てしまうと
布団に入ったときの気持ちよさが半減してしまうような気がしますので
会社帰りには寝ないで本を読んだりすることにしています。
その勢いでご飯を食べてお風呂に入って寝ようとすると、
どうも会社のこととの連続性が絶たれていないといいますか、
リラックスした感じになりません。「あ、明日はあれをやろう」とか
「今日はあの時こうしておけばよかった」などと考え始めてしまい、
あまり愉快でない思いの中で眠ることもあります。
そういうときに寝る前にブログを書いていると
ちょうど良い感じに頭がほぐれますし、会社とのつながりが
リセットされて良いです。そういう位置づけでブログを捉えると
他人を批判したりする内容よりも、考えていて楽しくなるような
明るい内容のほうが書きやすいように思います。
別にブログでなくてもヨガをやったりですとか
ドラマを見たりですとか、そういうことで同じく
リセットしているという方もおられるのではないでしょうか。
長距離走を走った後なども急に止まらずに軽いジョギングのような
クーリングダウンの運動をしていると筋肉痛になりにくいみたいです。
高校野球でも試合後のピッチャーが軽くキャッチボールをしてから
引き上げる様子を見ることがあります。
かつては夜11時というとISDNテレホーダイの「テレホタイム」の影響で
日本全国でネットが重くなったものですが、今もなおこの時間は
ブログの更新頻度が高いように思います。
ちょうど皆さんが頭のクーリングダウンをしているのかな?と思うと
友人の車が無人でボボボボボと言っていた様子が目に浮かんできます。
別に、仕事が忙しくて回らない状況に追い込まれてターボ全開状態になっているとか
そういう比喩ではありません。