春の情報処理技術者試験
春の情報処理試験前の最後の土日がやって参りました。
東京23区の西の果てに住んでいる私にも都知事選の案内が来ましたので
日曜日は選挙に行って外食しないといけません。
選挙という用事があれば現実逃避に遠出するということも
できませんので、受験者にとっては都合が良いようにも思えます。
また、区議会選挙などの地元密着型と異なり、住宅街を選挙カーで回るということは
ありませんので演説によって勉強の集中を乱されることも無いでしょう。
嫌でもあと1週間と少しでやってくる4月15日。
春の情報処理試験は8種類です。
- 基本情報技術者
- ソフトウェア開発技術者
- システム監査技術者
- テクニカルエンジニア(データベース)
- テクニカルエンジニア(システム管理)
- テクニカルエンジニア(エンベデッドシステム)
- テクニカルエンジニア(セキュリティ)
- 初級システムアドミニストレータ
この中ではエンベデッドという区分にはあまり馴染みがありません。
しかし先日初めて電車の中でエンベデッドを勉強している人に
遭遇しました。私も隣でシステム監査の参考書を読んでいましたので
向こうもこちらを意識していたかもしれません。
全体的に人手不足と傾向が強いと言われるIT技術者の中でも
特に人手不足なのが、この組み込み系の技術者さん達だそうです。
なにしろ機械に組み込んで出荷してしまいますので
WindowsやLinuxと違って簡単にアップデートできません。
また、PCには一般的にプリンタやスキャナくらいしかつなぎませんが、
組み込み型はその名の通り、メカメカした機械にも組み込まれます。
産業用機械、医療機器やエレベータなども組み込み型システムの対象分野です。
極めて高い品質管理が求められる難しい分野です。
数ある区分の中でも最も技術屋さん的と言えるでしょう。
以下に、試験区分と出題分野の対応表を作りました。
内容は情報処理試験センターの資料を転記して加工したものです。
特に基本情報技術者とソフトウェア開発技術者は広い分野からの出題となることがわかります。
今年の新入社員の方などで基本情報技術者を受けられる方は、
見事合格されたら秋にソフトウェア開発技術者を受験されることでしょう。
表を見ての通り、2つの試験に出る分野は似ているところが多いです。
基本情報の受験者の方は、今回の試験でしっかりと知識を身につければ、
秋のソフ開試験の糧になるということです。
試験終了後は開放感から牛角に行って生ビールと言うのも良いですが、
当日の夕方あたりから解答速報が出始めます。
やる気のある方は忘れないうちに復習すると知識が身につきます。
特に、「合格点はあるからいいや」でやり過ごさずに間違いを見直すことは大切です。
それはなぜか。業務で身につく知識はなかなか体系的なものにはなりません。
試験で間違ったのは技術者としての自分の弱点が表出したからと捉えるべきです。
単なる試験勉強に終始せず、そのような気持ちで各種資格試験と付き合っていきましょう。
そうすればPGやSEとして業務を遂行していく中で、その知識があなたの支えになる事と思います。