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「エンガワ=縁側」は、完全な「家の中」でも「外」でも無い「宙ぶらりん」な空間。そこには誰でも気楽にぶらりと立ち寄れて、しゃべったりお菓子を食べたり。情報交換や一休みに飽きたら、すいと立ってまた自分の仕事に戻って行ける。そんな風にゆるくて、ちょっと元気をもらえる所。そんな皆が好きな「縁側」で、いつも空を見上げながら何故か「背泳ぎ」をしている…そういう雰囲気のあるブログを綴っていきます。

「大学生カンニング告白事件」にふと思ふ。。

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ど、どうも...前回エントリからまたしても凄い間があいてしまいました...(汗)

ちょっと夏の間中プライベートがごたごたしていました。。具体的には、夏はコミケがあってね...いや冬もあるんだけど。。(おい、ちょっと冷静になれ)
...そうか、コミケとかのこともそのうち何か書きましょうかね~。

ま、でも、とりあえず今日は別の話題で。
ブログ更新頻度が下がりまくってる(つぶやきRTにパワー取られてる?)ので、リハビリがてらということで...ちょうど昨日あたりからツイッター上でホットになっている例の件です。
と思ったら、さっそくITmediaさんでも記事きてましたね~さすがフットワーク軽い!(速っ)

ITmedia ニュース
「早大生?Twitterでカンニング告白、教授の東浩紀氏が発見」



事のあらましはこちらのニュースにある通りなので(ググれば他にも色々出てきますが...)ここからは、あくまで軽めに私の雑感という感じなのですが。

もう数年前になりますが、私は上の記事の学生さんが所属している(...今も、だよね?汗)某有名私立大学のわりとすぐ近所にあった、いまどき珍しい「賄い付き学生寮」に下宿していた時期がありました。

そこは、いわゆる「名物女将さん」的な大家さんがいる寮で、ときどきテレビにも取り上げられる面白いところです。私もいつだったかの夕方のニュースで見て存在を知ったのですが。
ところで、何で自分がその寮に「入りたい」と思ったかというと...

「そこで出されていた夕食のメニューのハンバーグ」が美味しそうだったから」

...です。ちなみに、これ実話です。(真顔)
いやいや!ほんとにほんとに実物は美味しいんですよ~!形が珍しい「まんまる」で超・大きくて、表面はカリッとしてて中身はしっとりで肉汁がぶわっと...ぐおおお☆(悶絶)

えっ?何の話してたんだっけ??(コラ)
じゃあまあ、ハンバーグは渋々横に置いて...(惜)

この下宿に入りたいと思った当時、私はどこかの学生というわけではありませんでした。といって、どこかの会社とかに勤めている人でもありませんでした。
いつかは自分も何かを創る人間になりたいという焦燥感にかられているだけの、でも実態はアルバイトをいくつか掛け持ちでやっているような、よくいる「自称・修行中」の人でした。

当時の私はとにかく「環境を変えたい」と思っていたのです。

こう見えて大学は一応、出ました(汗)。在学中は結構、真面目にやっていたつもりです。
けれど、まあタイミング的に色々あって、就職活動をまともにしなかったので、「会社員」にはなれませんでした。当時はそのことをさほど苦にもしていませんでしたが。

というのも、私が属していた美大の学科はちょっと特殊なところで、そこで学んだ内容を直接活かして仕事が出来る、となると、「博物館/美術館のキュレーター」とか「専門書を扱う出版社」とか「研究者」とか「美術品の修復室」とか...つまり、世の中の狭き門もいいところばかりの就職先しか思い当たらないような...そんな世界だったので。早々に諦めました。

それに、私は「研究者」ではなく、「自分で創る人」になりたかったのです。
でも、そのために何が必要なのか?を教えてくれる人は、誰もいませんでした。
考えてみれば当たり前ですが...。(だってそれは「今ここに無いもの、"何なのか"すら不明なものを、どうやって創り出せばいいか?」ってことだから。)

定職が見つからないまま大学を卒業して、地元でアルバイトを複数渡り歩いて、ぽつぽつと商業誌にマンガの持ち込みをしてはみるものの芽は出ず...あ~自分って一体何がしたいのかなぁ...そんな感じの頃に、夕方のニュースでその寮のことを知ったのです。

直感的に「ここに行きたい!」と思ったのは、今にして思うと不思議ですが。
それまで私は一人で暮らしたこともなく(大学も実家から通学だった)、まして学生寮のようなところで知らない複数の人とごちゃごちゃ一つ屋根の下に住む、なんて想像もしたことはなかったので。躊躇がなかったかと言えば嘘になりますが...。

結論から言うと、「だからこそ」、私はこの寮に入る意義があると思い、実行しました。
(※しかも寮の部屋に空きがなくて実質一年待ってから入れてもらった)

...もともと人づきあいが苦手な方で、友達と呼べる相手も両手の指に全然足りないくらいの自分で、放っておけばどこまでも一人ぼっちの空間に引きこもっていってしまう傾向がある。
そういう自分だからこそ、たぶん「一番向いてない」と思う環境に自ら入らなくては。

「環境を変えたい」ということは、「今の、この自分では嫌だ」という意味だろう。

だったら、「この自分と違うもの」に変化するためには、「この自分が一番苦手なこと」を否応なく、継続的に「嫌になるほど(その結果「嫌でも何でもなくなるほど」)」してみればいい。
とまあ、時折私はこんな感じで自分を「改造」してきたので、あの時もそんな気持ちでした。

バイト代を残らずつぎ込んだ都心の寮での生活は、それだけでも自分の予想以上に新鮮な体験で、実際やってみて良かったと思います。色んな夢や目標を持った興味深い人たちに大勢出会えましたし。それだけで凄くいい刺激になりました。
また、世間知らずのくせに意固地で自分の殻に閉じこもりがちだった私に、ほどよい距離感で接してくれた大家のおばさんや娘さんにも本当に感謝しています。
あの日々が無かったら、正直、今のこの自分は無かっただろうと、真面目に。。
(しかし長くなるので、そのへんの話はまた後で~。汗)


...アレ?なんかまとまらなくなってきたぞ。。(汗)
それで何を言いたかったのかというと...。

「今の、この自分が嫌だ」「何とかしてもっと世の中に対して有用な存在になりたい」

そういう渇望感を持って行く分には、いわゆる「都会」って必要なものだと思うんですよね。
そして「大学」とか、物凄く大勢の人が一同に集まるところって、それ自体が一つの「都会」みたいな空間だとも言えるのかな?と。自分を「それまでとは全く違うものに変えてくれる刺激とか、可能性」に満ちている、という意味で。

これはよく言われることだけど、「良い環境(学校含め)に入ると、高い志を持った良い友人や仲間、良い師に巡り合える。その恩恵は金では買えない」という、そういう意見もある。

...確かに、東京に出て、その寮にいた時には、誰も私に「え~漫画家とかイラストレーターなんか成れるのって一握りでしょ?無理無理~!」とかは、言わなかった。
「そういう夢もってるんだ!いいね!応援するから頑張ってね!」と、それだけだった。

それは、あるいは
「お前の頑張り次第だ。ひょっとしたら成れるかもな。末路は別に知ったことじゃないが。」
という他人ゆえの無責任な、あっけらかんと突き放した言葉だったのかも知れない。

それでも、私にとっては初めての、とても得難い「存在の肯定」だったのです。


大学に籍を置いていようが、いまいが、社会に出てからでも同じだと思うんだけど。
「...ああ、この人って全然、"渇望感"とかとは無縁なんだなぁ...。うらやましい。。」
って思うこと、たまにあります。

自分から、わざわざ波の高い外海に出て行って、そこで必死に泳いで、もがいて、何かを吸収しなくては!とか思わないでもいいんだなぁ...毎日の生活も、友人も、精神的にも「満ち足りてる」んだなぁ...って。
「この人たち」は、わざわざ苦しんで「自分を別のもの変える」必要なんか無いんだなぁ。。

...でも、だったら「何をしに、"こんなところ"まで来た」んだろう?

学校とか会社とか、結構な金額の「お金」とか「自由な時間」とかと引き換えに「自分にとって望ましい"環境"(将来とか、ブランド力とか)」を「買う」ってことだと思うんだけど。

一体、このニュースの「彼」は、「何」と引き換えに、「何を買いに」来てたんだろうか?
そういうことに関してなにがしかの自覚はあったんだろうか?

自分が余りにも軽率に投げ捨てようとしたものが、別の誰かの目から見ればどれ程「高価な」、羨望と嫉妬とに価するものだったか、少しは理解していたんだろうか?


...とまあ、そんなこと言ってるお前が結局何だよって話ですが。。
あ~やっぱり上手くまとまりませんでしたね!☆(大汗)





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