AWS×オンプレ×プライベートクラウドで見えてきた次世代クラウド活用法。ビットアイル社のハイブリッドクラウド事例紹介セミナーをレポートします。
3月14日、ビットアイルさんが開催された
インターネットに初めて接続した頃(18年くらい前?)はホームページ容量2メガとかそういうサービスを契約した記憶があります。
そこから数年して会社を経営してホームページを制作するようになり、自社サイトはレンタルサーバ、テストサイトは自社サーバで運用する方式を採用しました。
レンタルサーバについてはVPSサービスが登場してから低価格化が進んでいますが、スケーラブルという観点ではパブリッククラウド型のサービスへの移行は当然視野に入れています。
自社サーバで抱えるデータについては、データの保全やハードの維持の問題や先日の大震災のような出来事を経験したことで、弊社のような数人レベルの事業規模であっても、プライベートクラウドへのニーズが高まると予想しています。
最近の傾向として、ホームページ制作会社としてはアマゾンのAWSやWindows Azureを利用してのサイト制作の話も増えています。ただ具体的に話を詰めていくと、パブリッククラウドで全部まかなうのではなく、現在利用中のデータセンターとの連携が必要となる事案もあったりして案件ごとに様々な知見が必要と感じています。
あと「AWSで構築して」というオーダーで運用段階を検討した際、運用・監視サービスはどこに依頼する?という話が必ず出てくるので、そこもあとで触れたいと思います。
まず事例として講演されたのはこちらのお二人。
『クラウドとオンプレミスを活用した月間500億件を処理する広告配信システムの裏側とは?』 ~ BI-Direct Access for AWS 事例 ~
ソネット・メディア・ネットワークス株式会社 技術・開発部 技術・開発G 課長 安田 崇浩氏
『自社システムもサービス基盤もハイブリッドクラウドで』 ~コロケーション・クラウド、ハイブリッド利用事例~
辻・本郷ITコンサルティング株式会社 部長 中原 誠也氏
タイトルのリンクはスライドシェアにアップされている資料にリンクしていますので、ご興味ある方はご覧いただければと思います。
休憩をはさんで、ビットアイル社のクラウド戦略について、『ベンダーフリー・キャリアフリーが顧客本位のハイブリッドクラウドを実現する』と題し、マーケティング本部長、高倉敏行氏の話がありました。
サーバなどに限らず、どんどん新しいサービス、テクノロジが提供される中でどれかひとつのサービスに固執していられる時代ではなくなりました。このような時代ではその時々のベストプラクティスを採用していく柔軟性がもとめられるわけで、そこに対しビットアイル社が提供するハイブリッド・クラウドのイメージはこのような形となります。
そして最近ではこちらのような他社クラウドサービスとの接続・連携の話題も大変気になるところ。
そして、事例紹介セミナーのレポートではあるのですが、ITmediaの読者の方にぜひ紹介しておきたいのがビットアイルさんの関連会社であるAXLBITさんが提供している「SCALR」に関するサービス。
このSCALRは複数のクラウド環境を、GUIで管理できるツールでご覧のようにパブリック、プライベート問わず複数のクラウドサービスを1つの場所から1つのGUIで操作可能で、利用イメージはこんな感じです。
先ほど自分の会社でも震災以降プライベートクラウドに関心があるという話を書きましたが、同様の悩みを抱える会社さんであればリソース占有型で月額課金のプライベートクラウドに興味ある方多いと思います。
そこのニーズに応えてくれると思われるのが、こちらOpenStackベースのプライベートクラウドソリューションです。
顧客システムに最適なクラウド基盤および運用サポートをパッケージ化、他のお客様とのリソースの共有がなく独自のセキュリティポリシーを確保可能な環境を手にできる点を含めコストパフォーマンスの高いプライベートクラウドサービスを定額で利用可能というのは大変ありがたいサービスです。
Small Plan:~200VMs(推奨15OVMs)の提供例の金額も書かれた資料をこちらに張っておきます、ダウンロードも可能なので検討、問合せにご活用ください。
最後にこちらのセミナー紹介される事例などかなりテクニカルな話しも多くついていくのに大変だったのですが(苦笑)一番のポイントと思われる、顧客拠点、ビットアイルDC、他社クラウドをセキュア&高速に接続し、システムの最適な配置とシームレスな連携を実現する「ビットアイル・ハイブリッド・クラウド」は、きっと多くの企業さんにメリットが与えられるだろうと感じさせるセミナーでした。