規制緩和が必要と言いながら、定年延長からブラック企業の公表まで、なんでもお上の制度化に頼ろうとする日本
自民党が参院選公約として「ブラック企業」公表を提言していくらしいです。
就職から数年以内に退職する人の割合が高い企業など「若者の『使い捨て』が疑われる企業への対応強化」ということなのだけど、自分のような音楽、エンタメ業界で仕事をしたいと思って実際に飛び込んだ立場としては何か違和感を感じてます。
30年近く前、新人が20人近くいて、1年後には2~3人が残るみたいな下積み生活から這い上がるとか、やりたい奴はお前のほかにゴマンといるんだから的なマインド充満している現場を経験したのは良いのか悪いのか、、、(苦笑)
学校での先生の体罰についても文科省が調査ってニュースも流れてましたけど、数十年前の先生の横暴や暴力が何で問題にならかったのかほんと不思議ではあります。
先進国としてとか、文化的に進歩してきたから…という話になるのでしょうが、何せ日本はあれだけ反対されていたゆとり教育を制度として実行し、みんな平等とか言って、学芸会で全員主役とか、運動会で順位をつけないような教育を国がやってしまっている実社会と理想が乖離してしまった特殊なお国柄ですから、自分としては人間社会が進歩する道筋の一環だとはなかなか納得しにくいところです。
行き過ぎた法令遵守が国滅ぼすって誰か偉い人が言ってたような気がしますが、自分達で解決できない問題をすぐに先生に言いつけて上からの圧力で問題解決を図る人種が小学校時代には幾人か居たのを思い出しました。
日本はたしか世界でも有数の政府を信頼している国だったはず。国民が政府を信頼しないというのはそれはそれで問題ですけど。
結局これって規制改革、規制緩和という側面と相反する事だけに、お上がなんでも口出しして縛り付けるのって結局あとから実態とあわなくなったけど制度だけは残ってしまい弊害が新陳代謝を邪魔する結果になるような気がします。
白洲次郎の「プリンシプルのない日本」には、戦後いろいろ理由をつけて国に世話になろうとする企業に苦言を呈している話が幾つか出てきますけど、日本人の基本的な資質なのかもしれませんね。
世界にはいろいろなお国柄があると思いますので、もう少しで50になりますが、あまり後先考えず、日本の外に出ても自分はどんな仕事だったら食べていけるか妄想してみたいと思いますw