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アニメに日本の政治家が圧力掛けたかは謎のままですが、世界レベルでは社会派広告キャンペーンで政治家・権力者はこんな感じでいじられております!

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テレビ東京の銀魂の担当者が「諸般の事情」で放送休止をAT-X側に要請したことを取材に対し認め、その事情については、「特定の個人を想起させる描写があったため」と説明したという記事が出たと思ったら、圧力を掛けたのでは?と噂された議員の国会事務所は、取材に対し、「抗議した事実はございません。放送・放映については、放送局側のご判断なので、特にコメントはございません」と答えているとか…やはり広告機構のほうが問題だったという指摘もいただいておりますが、結局何が、どうしたんだかさっぱり分からん状態。

抗議した当人が「はいそうです」って認めるわけないだろという指摘にも理解できるところありつつも、世界レベルで考えると政治家もしくは権力者はこういうレベルでいじられてしまうという事例をご紹介。

前回のエントリの冒頭でも政治やら権力者への風刺が利いている国といえばイギリスが一番最初に想い浮かぶと書かせてもらいましたが、

イタリアの企業グループであるベネトンの広告もいろいろ物議を醸すケースがこれまでにもあったと記憶しています。

このベネトンが16日に新たなグローバルキャンペーン「UNHATE(反・憎悪)」として有力指導者がキスしている合成写真が話題となり、ローマ法王とイスラム教の有力指導者とのキスシーンの合成写真をローマ法王庁からの強い抗議を受け撤去した事が更なる話題を提供しているようです。

組みあわせとして、そのほかに

  • ベネディクト16と、エジプト・カイロ(Cairo)のアフマド・アル・タイーブ(Ahmed el Tayyeb)師
  • バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領と中国の胡錦濤(Hu Jintao)国家主席
  • イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相とパレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長
  • ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領とアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相

シルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)伊首相がメルケル首相にキスをしている写真も使用される予定だったが、ベルルスコーニ首相の前週の辞任表明を受け、急きょ取りやめとなったとAFPが紹介しています。

ベネトン側としてはThe UNHATE Foundationというのを立ち上げ世界各地でCOMMUNICATION FOR A CULTURE OF TOLERANCEを図っていくという話しなので、ローマ法王庁側としても、キャンペーン自体については、「あらゆる形での憎悪の文化に立ち向かうというただ1点の目的しかない」と擁護しているというのがやはり注目すべきところかと。

このキャンペーンは話題となった政治家の写真を利用した「アクション」をミラノ、パリ、テルアビブ、ニューヨークで展開したり、KISS WALLという企画ではアップロードした写真でキスシーンの組みあわせが楽しめるwebシステムが導入されていてます。

 

気に入った組みあわせをソーシャルメディアに投稿する機能は当然ついていて、なおかつこんな感じでページに貼り付けも出来るようになっています。

銀魂の件とこのベネトンの件を同列扱うことは無理がありますけど、抗議するなら法王庁ように見えるような形でやればいいのにと思ったりして(苦笑)

ベネトンの件にしても取り上げられた本人としては気持ち良くない場合も容易に想像できますけど、そこで訴えかけているテーマを考えると、ぐっと堪えてしまうのでは?なんて思いつつ、最後に「FILM」というテーマで紹介されている映像を貼り付けておきますので、ご覧の皆さんも「UNHATE(反・憎悪)」であったり、CULTURE OF TOLERANCEという事について考えてみるというのはいかがでしょうか。

最後にサイトのほうではGADGETSとして話題の写真をスクリーンセーバーや壁紙としてダウンロードできるようになっていますので、気になる方はダウンロードしてみてはいかがでしょうか?

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