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大英図書館の蔵書プリント版にiPadアプリから日本のアマゾンに注文1発完了のインパクト

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先週は英国自然博物館が高さが1メートルある大型本を電子書籍化したというニュースとその実物のレポートを書きましたが、
同じく英国の大英図書館がiPad用電子書籍シリーズ「eBook Treasures」として歴史的な価値のある情報をiPad用の電子書籍としてリリースしています。

こちらのエントリでは「19th Century Historical Collection」としてリリースされているアプリをレポートしてみたいと思います。

同シリーズのアプリはArmadillo Systems社のシステムを利用して開発・提供されているとのことで、アプリをダウンロードしてみたところ、収益ポイントを少なくとも2箇所設けているのが印象的でした。

まず、基本となるビューワーアプリは無料ダウンロード可能(UKアカウントは必要)、
ここに毎月250円の定期購読費用で制限なしのライブラリへのアクセスが可能になり、無料アカウントの場合は閲覧について100コンテンツの制限が設けられているようです。
初期画面では全カテゴリの情報を網羅したポータル状態、検索機能を使えばカテゴリを横断した検索が可能なのは大変便利ですね。
個別カテゴリの画面にはソート順とカテゴリ検索がついていて、絞込みも容易に出来ます。
紹介文などは当然ながら全てテキスト化されておりコピー&ペーストしながら、横断・カテゴリ検索の単語として利用できるので情報操作性についても良く考えられている印象。そして実際の書籍の画面は、ここは当然昔の書籍がベースになっていますから画像をスライドさせて閲覧していく方式になっています。
ここで特筆すべきはこのアプリから日本を含むアマゾンに対してプリントパックが注文可能なこと!それにしても、大英図書館の蔵書プリント版にiPadアプリから日本のアマゾンに注文1発完了しちゃうってほんと凄いですね!
自分は海外サイトからギターの教則ビデオやら、教則本のたぐいをダウンロード購入することがそこそこありますが、こういう歴史的な価値のある情報を自宅に居ながらにして入手出来る状態というのは、そこに関連する学生、研究者、仕事や趣味をお持ちの方なら当然嬉しいことではないかと思います。

日本でもこういう仕組みを導入していく試みを模索されている方が居れば、是非eBookProとしてご協力させていただきたいと思うのだけど、きっと公立の図書館とかはかなりの経営規模のある会社じゃないと無理な入札資格が求められるので直接参画は無理そう(苦笑)

なので、この想いが叶うためにどういう動きをすべきか真剣に考えたいと思ってます...と書きつつ、一部具体的な動きも開始しているので、この場でその成果が発表できるよう頑張りたいと思います。
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