大騒ぎ報道とスポンサー企業の社員による番組評価
先日人気タレント逮捕騒動から「【釈放】こっから先マスコミ各社のジャニーズ事務所へ意趣返し的な情報垂れ流しを見せられるのは勘弁」というエントリを書かせてもらったのですが、この意趣返しの先にまだいろいろと業界縮図があったことを忘れていて、それを田原総一朗氏のコラムでの指摘で発見しムフフフとニヤついてしまいました。
最後のページを長いですが引用させていただきます。
ところが、大騒ぎの時期が過ぎたとき、どうなったか。23日木曜日の未明に草なぎ氏が逮捕されて、翌金曜日に記者会見を行った。それを待ちかねるように、週末が過ぎて月曜日になると、いろいろなコメンテーターや司会者が一斉に“草なぎ”擁護を打ち出し始めた。
私はこれを素直には受け取れない。むしろ国民に向かって草なぎ擁護を打ち出しているというよりは、所属事務所に対して打ち出しているというように思えて仕方がない。
わが番組は、あるいは私は、いち早く草なぎさんを擁護したぞ、とアピールする。言ってみればジャニーズ事務所に対する点数稼ぎだと思えて仕方がない。
さらに「うちの局のこの番組が最初に擁護した」「いや、この番組が最初にもっと強く擁護した」という擁護の競争になっている。
どうもこの大騒ぎから一転した草なぎ擁護というのは、テレビ局の一番もろい所がさらけ出されているというように思えてならない。
それはテレビだけではなく新聞やラジオといった日本のメディアにその兆候が表れている。そのことを私はテレビに関わる人間として、言っておきたいと思う。
私は芸能プロダクション、あるいは芸能事務所について、あまりこのことで批判するつもりもない。それよりもテレビをはじめとしたメディアが少し情けないということを、むしろ指摘しておきたい。
このページの前に指摘されている点(テレビが企業批判を行う場合についての記述など)についても是非一読をお勧めしたいと思いますが、大騒ぎから一転した擁護の姿勢を事務所に対する点数稼ぎと考えることも当然できるのですが、不起訴が決まった時点でマスコミ全体での復帰への地ならしがスタートしたという見方でも当たらずとも遠からずかなと……
ちょっと話題は変わって、テレビやマスコミはやはり最新の情報であったりより沢山の人が見たがるであろう番組を放送し、視聴率の高さでやはり制作者や出演者の人たちは評価を受けていた訳ですが、
私たちの年代ですと8時だよ全員集合はワースト番組として君臨していて、視聴率は俺たちひょうきん族が出てくるまでは土曜8時の怪物番組として確固たる地位を築いていましたよね。そこにワースト番組だろうと、企業は宣伝になればお金を出し、その枠でCMを流すという流れに現在も大きな変化はないと思います。
ちなみに優良放送番組推進会議という大手企業26社で構成された団体がその会員企業の社員によるアンケートを毎月やっていくようで、
このアンケート結果がどれだけの意味を持つのかまだ未知な部分も多いですけど、スポンサー企業の社員評価が制作側にプレッシャーをかけるような状態になった場合に、顔色見ながら番組制作の悪しき環境になりかねないって課題ありつつも、
今回の報道番組の評価のように、視聴率ベースではもっと人気な番組があっても、ワールドビジネスサテライトが合計点順位で1位になった訳ですが、アンケートに答えている人の属性が普通の調査よりもハッキリしている点から、この優良放送番組推進会議のアンケート結果というのは工夫のしようで効果的な使い道があるかもしれません。
あ、最後に優良放送番組推進会議のHPを見て思ったのですが、よろしければトップページのデザインとかお手伝いさせていただきますが……東京都内のホームページ制作会社をお探しなら、CMパンチまでお問合せ下さい。
って余計なお世話ですよね……失礼しました(苦笑)
しばらくの間Twitterへのアイコン張っとくつもり、ブログの更新もお知らせしたりしてるのでRSSリーダはどうもね…って方にはお勧めかもです。