【カウンターナレッジ】いかにも事実らしく見せかけているが、実は根拠がないでたらめ、がせねた。
「カウンターナレッジ」というのは、ダミアン・トンプソンという人の著書の中で、
いかにも事実らしく見せかけているが、実は根拠がないでたらめ、がせねた。
反証をあげたり、その主張を裏づける証拠の欠如を示すことで嘘だと証明できるが、多くの人が信じている。
↑こういう事を総称して「カウンターナレッジ」として取り上げ、様々な事例を紹介している「すすんでダマされる人たち ネットに潜むカウンターナレッジの危険な罠」って本があったりします。
その中で紹介されている例のひとつとして、パトリック・ホルフォードという人が、MMRワクチン接種と子どもの自閉症との関連を主張するアンドリュー・ウェイクフィールドの支持者でMMRだけでなく、予防接種全般に懐疑的な主張を展開していて、このような母乳やビタミン接種が予防接種の代わりになるという考え方は、ナンセンスなうえに危険でもあると警鐘を鳴らしています。
この本の中では科学的に立証されていないものは「がせねた」として完全否定か、プラシーボ以上の効力は無いなど、あくまで科学的な検証可能かに重きが置かれており、
- 鍼治療
- アロマテラピー
- 中国医学カイロプラクティック
- 副交感セラピー
- デトックスダイエット
- ホメオパシー
- リフレクソロジー
↑こういった補完代替医療についても、科学的に効果が立証されていないという立場から、これら補完代替医療を巧みに操って商売を繁盛させている張本人と、それらを扱う大手出版社などへの痛烈な批判が展開されており、今回はインフルエンザの騒ぎとリンクして、この書籍を読んだ関係で気になった記事をご紹介しておきます。
ニューヨーク・タイムズ紙などによると、この種のパーティーは近所で水ぼうそうなどに感染した子どもが出た際、ワクチン接種を嫌う親が子どもに免疫をつけさせるためにわざと感染させる集会で「チキンポックス(水ぼうそう)パーティー」などと呼ばれる。
やはりこの記事の中でもワクチン接種を嫌う親というのが取り上げられてますね。そして、
1918年に出現したスペイン風邪のように秋に第二波が再来し、強毒に変異している可能性があるとの専門家の予測も広く知られ、インターネットなどで「今のうちに感染したほうがいいのでは」と話題になったという。
う~~む、太平洋戦争当時、日本軍の失敗しても学ばない姿勢にアメリカ軍はびっくりしつつ、彼らは真珠湾攻撃なりさまざまな戦況分析から学び、対処法を編み出していくという学習能力の差が歴然としていたって指摘を何かの本で読んだ気がするのですけど、
第二波が再来時に強毒に変異している可能性があるから今のうちに感染したほうが良さそうなのでって、この場合は過去から学ぶのは良いですが編み出した対処法が少しぶっ飛び過ぎなんでないの?と思った私でした。
P.S.
機会があれば、逆にあまり科学に頼りすぎるとか、欧米の効率重視の科学研究・開発について問題を指摘している人たちの意見なども取り上げてみたいと思います。