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読書の秋?新渡戸稲造から、ベーシック・インカム、そしてジョージソロスまで(苦笑)4/5

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3ページからの続き

では、ジョージソロスの本からわたしが得たもの、なんでエントリでわざわざ紹介しているかって言うと、彼は哲学者を志していた背景があり、本書「ソロスは警告する」においては、既存経済学を真っ向から批判しつつ、「再帰性」理論の解説に大半が割かれているからです。(なのでAmazonの書評とか見ても、投資とかそっち方面に興味が強い方にはお勧め度は低い本のようですね)

ジョージ・ソロスがこの本で展開している「再帰性」については、カール・ポパーという人の「開かれた社会」というのが抜きでは語れないようなのですが、ポイントはここで、

「ナチス主義も共産主義も”究極の真理を獲得した”と主張する点では、そっくりだ」

と論じるているという事。これを知ることで

前述の13時15分41秒さんのコメントを拝見しながら、ベーシック・インカムについての議論はウェルカムではあるけれど、唯一現在の状況を救えるものとして扱うことは絶対避けるべきなんだろう、、と思った次第です。

読書の仕方はそれぞれに違うと思いますので、あくまでわたしが感じた感想を書かせていただくことをお許しいただきたいのですが、

普遍的なモデルが成り立つような経済学は役に立たない、として再帰性の概念が重要と書かれており、そこには「可謬性」という言葉が出てきます。

人間は状況の観察者でもあり、参加者でもある以上、常に不完全な知識・状態で判断を下さざる得ない「間違いうる可能性」=「可謬性」であり、「可謬性」なくして「再帰性」は無いとジョージソロスは唱えています。

5ページへ続く


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