薬味をワシワシ食べて、夏を乗り切ろう!
今日は食べ物の話を。
暑い季節にスタミナ丼やカレーも良いけれど、食欲がないと言う方には盛りだくさんの薬味を使ったお料理をおススメします。例えば、カツオ。下には玉ねぎのスライスを敷き、カツオをのせて、上には細かく刻んだ小ネギ、紫蘇、茗荷、生姜の千切りなどの薬味をカツオが見えなくなるほどに、盛りだくさん乗せて埋めてみて下さい。え、こんなに食べられるの?というくらいに。タレは、ポン酢でも良いけれど、梅肉や梅酢をお醤油と合わせたものにすると、驚くほどにスルッと食べられてしまいます。
食欲が落ちていると葉っぱもののサラダは食べにくいのに、なぜ同じ生野菜なのに、薬味はスルッと入ってしまうのでしょうか。生野菜は冷たく、消化するにもエネルギーを多く必要とします。なので、消化力が落ちている胃腸に葉物の生野菜は負担になってしまいます。しかし、薬味はそれ自体に、食欲を増進し、消化を助ける効果があるために、一口食べ始めると、食欲が増進され、一口、また一口と気づいたら、スルッと食べてしまっていたことになるのです。
そもそも薬味とは、料理の名脇役のこと。メインとなる食材に、少量加えることで、彩りや香りで食欲を増進したり、臭みを消したり、殺菌効果があったり、食材との相性で味わいを引き締め、風味がアップする効果があります。シソ、山椒、生姜、ネギ、ニンニク、ゆず、ワサビ、梅干し、ゴマ、唐辛子などなどこうして並べてみるだけでも、ヨダレがあふれてきませんか?もちろん、「薬味」というからには、効能もあります。消化機能の向上や血行改善、免疫力向上、がん・糖尿病・動脈硬化、生活習慣病などの予防、疲労回復、美肌効果などがあげられます。しかし、既知の通り、野菜は薬ではありませんから、一度取ったからと言って効果が出るわけではありません。日々食生活に恒常的に取り入れていくことが大切なのです。
食欲がない時には、無理に沢山食べる必要はありません。しかし、食べないと疲労回復や体力も落ちてしまいますから、少ない量でも滋養がつき、食べやすく食べる必要があります。その一助となるのが、この薬味です。
二十四節季という暦の上では「大暑」を迎え、もっとも暑いシーズンという意味です。昨今の夏はジリジリと暑さが長く続きそうですが、あと2週間もすれば、「立秋」です。暦の上では、秋を迎えることになります。セミが鳴き、トンボが飛び、夜は虫の声が聞こえるようになりました。夏の盛りも超えようとしている準備です。旬の野菜を効果的に食べて、上手に夏を乗り切りましょう!
今週のおススメ果物<マンゴー>
6月から出始める沖縄のマンゴーはもう終盤。6月の出始めに市場価格では1万5000円/Kgを打ち出して来ていましたが、7月になってようやく価格も収まり適正な価格に。そう思っていたら、一か月もしないうちに、今シーズンも終わりとのこと。沖縄の太陽をたくさん吸収して、育ったマンゴーはネットをかぶせ、枝から自然に離れるまで完熟させたものを出荷してもらっていますから、かぶりつけば笑顔になること間違えなしです。今週が最後のチャンス。お見逃しなく!