脱OLの八百屋の女店主です。
初めまして。「八百屋 瑞花(すいか)」の店主 矢嶋文子と申します。新宿区・大江戸線の牛込柳町という地区で、3坪の小さな小さな八百屋をやっています。
扱うものは言うまでもなく、野菜と果物。それと、野菜を引き立てるための調味料が少しばかり。これらの商品は、私が全国を歩き確かな目利きで選りすぐった、いわば「野菜のセレクトショップ」です。他に、何があるわけでもありませんが、野菜が美味しいのが自慢です。
とある女性のお客様からは「マヨラーでバカ舌なダンナが、最近『これは瑞花の野菜? ならオリーブオイルと塩だけが良い』って言うの。ビックリしちゃった!」とか、「味見をしている間に止まらなくなって全部食べちゃったから、ダンナさんにはなかったことにした!」という嬉しい報告を良く聞きます。そのくらい美味しいです!
私はもともと会社員でした。正確に言うと、大学卒業後、ベルギーのショコラティエで店長を務め、転職をして教育業界で会社員。その後、イロイロを経て2009年8月に八百屋さんを始めました。つまり「脱OLの八百屋の女店主」なワケです。
八百屋を始めるにあたり「起業する」とか「社長になる」などの概念は全くなく、ある想いだけで始めてしまいました(それは、今後折りに触れて書いて行きますね)。自分にとっては、どのくらいの器量があるのか、あるいは自分の知識量や度量を増やすために窮地に追い込んだ場でもあったので、そんな概念は持てなかったのです。
しかし、私の想いとは別に「脱OLの八百屋の女店主」をキャッチーにメディアが関心を寄せてくれ、起業や経営、キャリアとしての取材や講演の依頼を受けることもシバシバです。
「起業って何さ、社長って何さ、経営って何さ......?」とドギマギしつつその都度考えながら、エッチラオッチラと乗り越え積み重ねてきた結果、ようやく丸4年を迎えることができそうです。これまでどれだけの方にお世話になってきたか、感謝の気持ちが止むことはありません。
そんな4年間の奮闘記ですが、その中での気づきやキャリアについても、少しずつ記せたらと考えています。ヒヨッコ経営者ゆえ、お気づきの点がありましたら、どうかご教授頂ければ幸甚です。
<今週のおススメ野菜> アスパラガス
春の訪れをつげる芽ぶき野菜の1つ。食用として日本にもたらされたのは明治時代だが、本格的に栽培が始まったのは大正時代。
和名を「オランダキジカクシ(阿蘭陀雉隠)」や「オランダウド(阿蘭陀独活)」と言い、成長すると細く切れた葉に見える枝がキジが隠れるほど生い茂ることに由来するとか。
1番おいしく食べるなら、シンプルに茹でること。
きちんと柔らかくなるまで茹でて(5~10分)、お湯からあげたらオリーブオイル、塩、レモンをかけるだけ。良い国産のレモンが手に入るなら、完熟したオレンジがかった物を選ぶと酸味が穏やかです。
アスパラガスの旬は、北海道のが終わったらおしまいです。それまでは存分にお楽しみください。
あまり食べ過ぎると、オシッコが臭くなるので、ご注意を......。