オルタナティブ・ブログ > 私が八百屋を開いたわけ >

フツーの会社員だった私が、一念発起してなぜか八百屋さんになってしまった。そのプロセスを中心に、超スモールビジネスの経営者的な視点で、女性のキャリアについても書く細腕繁盛(したい!)記です。

「おいしさを分かち合うこと」-八百屋を始める原点-

»

100401空まめ.jpg

 新番組「Happiness is ...」(CX、4.29OA、スポンサー:メットライフアリコ)という2分間の小さな番組に出演させて頂きました。飛行船に乗ったスヌーピーとチャーリー・ブラウンが、ある人の日々の小さな幸せを紹介する番組です。たった2分間ですが、心臓をバクバクさせながら、自分の映像を見ました。番組内で、紹介された私が日々感じている幸せとは...(Happiness is...)「おいしさを分かちあうこと」。放送後、この「おいしさを分かち合うこと」が、仕事を始めた原点だということを改めて自覚しました。

 OL時代、通勤の電車がとても苦痛でした。なぜなら、どんなにお天気が良く、柔らかな光が差し込んでいても、桜が咲いていても、車内はぐったりと顔色の悪い会社員でいっぱい。眉間にシワを寄せて眠っているか、うつろな目で携帯をいじっています。血色のない人間に囲まれた様は、何とも気色悪く耐えがたいものでした。早く降車駅に着かないかと、グッと我慢していたものです。

 なぜ彼らが元気ないのかを、毎日ぼんやり考えました。私が導きだした答えは、「みんなオイシイモノを食べてないんだな。美味しいものを皆で食べたら、元気が湧くじゃない」。
なんとも安直な答えです。食いしん坊でノーテンキな私は、人々の元気のなさはココにあると一人納得します。しかし、それは調べてゆくうちに、生物学的にも的外れではないことが分かるのですが...、それは長くなるので別の機会に致しますね。

 さて、少し話はそれますが、あなたが大好きで、コレは旨いんだよ!という食べ物は何ですか?私に教えてください。ちょっとリアルに想像してみてみましょう。あ、目の前に出てきましたよ。ほら、とーっても美味しそうです。どんな香りですか?ちゃんと、リアルに伝わるように説明してくださいね。食感はどんな感じでしょうか?味わいは??―――――あ、ヨダレが垂れそうですよ!!大丈夫ですかー!

 近くに顔が写るものがあったら、見てみて下さい。まずはヨダレの確認を!(笑)そして、口角あがっていませんか?顔がゆるんでいませんか?これが「オイシイモノ」の力の1つと、私は信じています。食べてもいないのに、アドレナリンが放出されていて、疲れ切っていた身体が楽になるような、そんな感覚があるかと思います。

  「オイシイモノ」は、なにも高価でグルメなものとは限りません。白いご飯に明太子とか、○○のお煎餅とか、意外と素朴なものだと思います。そんなもので幸せになれるのって、幸せだと思いませんか。気持ちが緩むと、次も頑張ろうと思えるようになるはずです。

 もし、誰かに合いに行くのなら、自分の最も「オイシイモノ」を手土産にしてください。そして、これのココが旨いんだよ!と熱弁をふるいましょう。その熱い想いが相手を笑顔にするはずです。そして、自分のために、もう一つ購入しましょう。何よりも自分の幸せのために。こんな風に、「オイシイモノ」を共有し、スマイルな人を増やして行きたい。そう思ったことが、この仕事を始めた原点であり、これからも沢山の人に伝染させてゆきたいのです。

 

<今週のおススメ野菜>ソラマメ

東京で初夏の陽気を帯びるころ、九州から来るソラマメは格段に美味しくなります。なぜって、ハウス栽培から露地栽培に変わるからです。お日様の効果は素晴らしく、透明なビニールの幕でさえ、アルとナシでは全く味わいが変わります。ハウスと露地物の違いを見分けるのは、鞘の傷。露地栽培は雨や風に擦れて、鞘にマダラ模様が入っていることが多いです。鞘の上からもふっくら膨れて、見た目より重たいものを購入しましょう。
 おススメの食べ方は、鞘ごと焼くこと。BBQのように網焼きや魚のグリルで、ジワジワ鞘が真っ黒になるまで焼きます。

 

 

Comment(0)