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子供にひげそりを渡させるすごいマーケティング施策

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私には幼稚園年長になる娘がいますが、昨日授業参観で久しぶりに幼稚園に行きました。授業参観は毎年この時期に行っていますが、その時必ず子供からプレゼントが渡されます。プレゼントは子供が授業で作成したもので、今年は手作りのスマホ置きでした。

子供が作ったプレゼントを渡した後に、担任の先生から「幼稚園からひげそりのプレゼントがあります。子供のかばんに入れさせているので使ってください。」とのアナウンスが。アナウンスを聞いた時にはさして深く考えていませんでしたが、家に帰ってみてみるとShickのカミソリ式ひげそりと、Shickのロゴが入ったメッセージカードが。もちろんメッセージカードには娘からのメッセージが書いてあります。

きっと、Shickが幼稚園にひげそりとメッセージカードを無償で提供したのでしょう。カミソリ式ひげそりは交換するカミソリを追加購入する必要がある。また、カミソリ式ひげそりは柄ではなく、替刃で儲けるようにできているため、いかに柄を使ってもらい替刃を買ってもらえるかが重要になる。

自分もカミソリ式ひげそりを使っていますが、あまり思い入れもないので頻繁にブランドを変えています。店頭でもらったものであれば、思い入れもないのですぐに捨てられますが、娘からもらったものを使わずに捨てるわけにもいきません。さらにメッセージカードまで書かせて贈られたら、さらに重みが増します。

ただのひげそりを娘から渡すことで、思い出の品にさせてしまう。父の日を狙って幼稚園に営業をかけるこのマーケティング施策は久しぶりにすごいと思ってしまいました。

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