Slownetリニューアル。上海にもシニアサイトは必要か?
上海市内を歩いていると、いたるところで高年齢層の人々が集まって、将棋のようなゲームをしているのが目に付く。
縁台を囲んで大勢の人がにぎやかに話している。
日本では、経済発展至上主義の合理的であくせくした生活に警鐘を鳴らした、スローライフやスローフードという活動も盛んになってきている。またシニア層にむけたビジネスも盛んになってきている。
そんな話を以前中国のビジネスマンに話したところ、「スローライフなんていっているとすぐに中国に追い抜かれますよ。」と言われた。
確かに、上海でのスピーディな市場変化と成長を目の当たりにしていると納得はするが、一方、裏の上海ではしっかりとスローライフを楽しむコミュニティがあちらこちらで見かけるのだ。東京ではめったに見かけない光景だ。
上海は高度成長の新しい側面と、取り残された古い光景や生活がアンバランスな世界としてよく取り上げられるが、もしかしたら、これはうまく調和をしているのではないか?
むしろ日本は古き良き昭和の町コミュニティを破壊して高度成長をしたが、上海は古き良き時代をずっと保ちながら成長ができる町なのではないか?アンバランスな影と光がある世界ではなく、古いよいものを継承しつつ発展できる町なのでは?とか思ったりする。
そんな古きコミュニティが無くなった日本では、シニア層のコミュニティづくりでもIT技術が使われる。
当社の関連会社であるスローネット(株)が運用する日本最大級のシニア世代向けコミュニティサイト「Slownet」がこの10/11にリニューアルオープンした。ブログやSNSといった新しい技術も取り入れながら、シニア世代向けに細かく配慮が行き届いた快適なサイトだ。
古き良きコミュニティーの時代から破壊をパワーとして日本経済を引っ張ってきた団塊の世代ももうすぐ定年を迎え、企業戦士から一人の生活者に戻った時に、「Slownet」のような新しいコミュニティの世界が大いに生活に潤いを与えることになるだろう。
そして、上海にもこういうサイトがいずれ必要になってくるのだろうか?