息子が車にはねられました。
やっと平穏を取り戻すことができたので、あらためて記録としてブログを書くことにします。
先週の火曜日、うちの小学校一年生の息子が車にはねられました。
・・・この書き方は正確では無いかもしれない。
走っている車に対して息子が飛び出していった、という方が正しいのかもしれません。
発生時点の目撃者は居ませんでしたが、状況証拠から言って、そちらの方が正しそうです。
詳細は警察の交通捜査が続いているので、そちらに任せるとして。
火曜日、水曜日とICU(補足する訳までも無く、国際基督教大学のことでは無い)にて治療、木曜日、金曜日と一般病棟に移り、土曜日には退院・・・。
頭蓋骨骨折、という言葉の重々しさのある症状にからすれば、へ?って感じのあっけなさで日常を取り戻し始めています。
うちら夫婦共々、傷害に伴う入院も無ければ骨折すら経験がありません。
早くも6歳にして自分達に無い経験をしてしまった彼ですが、
・当然本人自身が見えることの無い、右目の裏の骨が割れている”だけ”
・あごのところのうちみ・青たんは、日頃の遊びでもあり得る程度(ちょっと大きいのは大きいですが)
・右目の下から頭に掛けて、の擦り傷は若いせいか、日に日に小さくなっていく
・・・ということで、何事も無かったか、のようにはしゃごうとし、逆に元気過ぎて「今回の事の重大さを理解できているのだろうか?」と今後の生活に逆に親として不安を感じたりしています。
ということを言っていられるのも全ては命があったからこそ。
最初に会社で妻から電話を受けて、「息子が交通事故に遭った。今集中治療室に居る」とだけ聞かされた時には、様々な最悪の想定をしていました。
自分には特に宗教的信仰がある訳では無いのですが、今回は八百万の神や仏が全て彼を生かしてくれたような気がしています。
・道の途中から飛び出した、と言っても、交差点から程近い場所であり、またぶつかった車は直進で来た訳ではなく右折での立ち上がりだったこと(たぶんそれ程のスピードは出ていなかった、と思われる)
・ぶつかった車は軽のワンボックスだったこと
・彼がはねられた後、車に踏まれなかったこと。頭部以外の傷害はほぼ見受けられないこと
・多量に出血をする、ということも無ければ、(現状では)脳に対する傷害も見受けられないこと
・自宅のすぐ近所で起こったこと
・事故後すぐにうちのマンションの同階の人が通りかかって、うちに知らせてくれたこと
・救急車がすぐに来れたこと
・救急車の搬送先として、脳神経外科のある総合病院がすぐに受け入れてくれたこと
・脳神経外科のICUにてすぐに対応してもらえたこと
・うちから車で約15分のその脳神経外科のある総合病院は3年前までは無かった!
・自分が自宅からそんなに離れていない所に勤務していること
・自分が比較的時間の融通の利く仕事をしていること
・何より、たった4日で退院してきている!
・・・半ばこじつけ系の事柄も多々ありますが、何か一つでも欠けていたら今の状況は無かったように思えます。
良かった。本当に良かった。
彼はこの生かされた命を大切にして欲しい、と思います。
もちろん完治はしていませんので、これから通院する必要もあれば、彼が今まで通りの生活を完全にできる訳では無いのですが。
そこは様子見、ということで。
自分の中で温めてから書こう、と思っていたブログネタ、として、交通事故に関することがあったのですが、まさか第一弾が息子のことで書く(書かずにはおれない)ことになるとは思いませんでした。
いくつかメールのやりとりをさせていただいた方やコメントを書かせていただいた方に”諸事情で”と書いていたのは、今週こんなことがあったからでした。
無事家に帰ってくるまで、なかなか落ち着いて色んなことをする気にはなれなかったので。
今はほっとしながらこれを書いています。
先日、冒険家の方が熊に襲われた、というニュースがあった時に、その方のご両親が「生きている、ということだけでも十分です」みたいな話をされていたのを見て、「そのとおりです」と自分もしみじみ思っていました。