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新たなビジネスモデルの予感?「Back to 2003」

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もう皆さんは「Microsoft Office 2007」ってご利用になってます?

いや、自分はまだ使ったこと無いんですけど。家のPCのOfficeは2000で、会社支給のPCは2003なので。

「Fluent ユーザーインターフェイス」なる名称の付いた、リボンユーザーインターフェースになっているとのこと。新たに操作を覚えよう、という人にわかり易くなるように従来のユーザーインターフェースを変更して設定したが、今までのユーザーにとってはちょっとわかりづらい、という話が多いとのこと。

そこで、というか、何故こちらの会社がこれをやろう、としたのかは存じ上げませんが、マグノリア、という会社から、2003のインターフェースに戻すことのできるソフトが発売されるようです。

[参考情報]
@IT「やっぱり使いにくい?「Office 2007」のUIを旧版に戻すソフト登場」
http://www.atmarkit.co.jp/news/200710/02/office.html

言わば、一旦最新版にしておきながら、旧型にダウングレードするようなものですよね?こういった以前のバージョン・製品に戻したい、という声に応えるのはある意味、新たなビジネスモデルの姿なのではないでしょうか?

新たなユーザーを取り込みたい・・・だから、皆、色々な取り組みをする。でも既存のユーザーからは場合によっては見放される可能性もある。

※こういう話は以前、小川さんの文章(コメント欄にそれは一杯!)でも読んだことあるなぁ・・・。

自動車会社でも実際結構あって、まぁスカイラインのリアが丸目四灯から別のに変えるとやっぱ売れない(若干都市伝説チックですが)、とか、某社の軽自動車がフルモデルチェンジの時にコンセプトが全く違うのにしてしまい、新型が一切売れず旧型が中古車在庫で新型車の中古車相場を上回ったとか・・・。

自分はアプリケーションの内部構造に詳しく無いので正確なことを語れませんが、今回、マイクロソフト自身ではなく、第三者のソフト会社がこういったダウングレード(?)製品を開発できる、ということは(アドイン方式で組み込むようですけど)、ある面、アプリケーションにそういった口というか穴というかを用意できる、もしくはしておいた、というマイクロソフトの懐の深さ、もしくは保険の掛け方、と見ることもできるし、そこに早速取り組んだマグノリアの先見性もあるのかもしれません。

ある意味、これからの製品づくりは、節操が無い、と言われるかもしれないけれども、
・新たなチャレンジ
と、
・過去の消費者を無視しないよう上手に保険を掛けておくこと
と、
・サードパーティによる自社の補完
を上手に組み合わせていくことなんじゃないかなぁ、と素人ながら思いました。

■株式会社マグノリア「Back to 2003」商品情報ページ
http://www.magnolia.co.jp/back2003/

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