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年金問題5000万分の1(?)体験記

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安倍さん、辞任してしまいましたね・・・。

この件に関しては多くの方が書かれているので、自分は書かずそちらに譲る、として、早くも(?)ちょっと喉元過ぎればなんとやら、になりつつあるんじゃないか?という年金問題、あの不明が5000万件ある、という件、残念ながら体験者、となってしまったようなので、この体験記とそこから推測された不明発生ロジックについて書いてみたい、と思います。

きっかけは、きょこさんが書かれていた記事「年金について調べて気付いた会社名」を読んで、「そうか、一応、俺も転職組だし、まぁ一度加入記録とやらを試しに取りに行ってみるか」、と非常に軽~い気持ちで考えた訳です。

7月に何の気なしに平日にお休みを取ったので、じゃあ丁度良いか、と自分の住まいの近くの社会保険事務所に行ったのですが・・・。

結果は、安藤さんが、「私の学生時代の年金はどこに?」に書かれていたのと同様、自分も学生時分の国民年金加入が未払いになっている、ということでした。

8月、帰省で実家に帰った時、話題にしてみると、両親共、「そんな訳はない!」とか言って結構な衝撃だったようです。幸いにも実家で学生時代の年金手帳が出てきました。

学生時分の国民年金加入記録が無い、ということで、当時の記憶があいまいだった自分は、「もしかすると会社に入社した時に、ちゃんと国民年金の年金手帳を持っていかなかったのかも?」と思っていたのですが、うちの母は「そんなことはない。会社に持って来て、と言われて持って行かせたで」と自信を持って言っていました。事実出てきた年金手帳の表紙には、入社した会社が押したらしき、自分の当時の社員番号と名前のスタンプが押されていました。

一昨日、先般行った社会保険事務所に再度出向いて、無事(?)統合が終了しました。そうですね、所要時間にしてトータル30分、というところでしょうか・・・。その際、いくつかの気づき、およびついつい職業柄色んな感想、推測を持ったので、それを書いてみます。

ここからがその自分の感想、および推測です。

1.何故、こういったように記録が統合されない状態になっているか、について。

実は統合に行った時、係の人におもしろいことを言われたのです。

係の人(以下、係):
「妹尾さん、妹尾さんの"タカシ"の"タカ"はどちらが正式ですか?」
自分(以下、自):
「どういうことですか?」
係:
「国民年金の方の"タカ"は常用の、というか、普通の""なんですけど、厚生年金の方は旧字体、というか、古い""(←※機種依存文字なので、出ない人ゴメンナサイ)なんですよ。どちらが戸籍上正しいですか?」
自:
「ああ、"はしごだか"、ってことですね。さぁ、ハッキリ覚えてないのですが、免許証もこうなので、"高"の方だと思います」
係:
「じゃあ、厚生年金の方も合わせて訂正しておきますね」

代理店のシステムの面倒を見ている関係でよく話題になるものの中に、顧客情報の分散がある。同じお客様を複数件登録してしまっている関係でお客様に対する過去の記録等が分散してしまっているのである。実はこの発生ロジックには大きく分けると二通りの理由があって、一応、うちのシステムもある特定の条件で同じ項目に同一内容を入れたりすると、「いいんですか?」のアラートが出るようになっている中で、そのアラートに引っ掛かる条件項目が全ては充当されなかったためにアラートそのものが発生しないケース、それと同じ代理店内、と言えども担当の営業スタッフはある意味ライバル同士、社業優先、よりも個人成績優先、ということで"意図的に"二重登録してしまうのである。

通販等の会社ではきっとガチガチに、こんな二重登録がなされないロジックにされているのだとは思うが、(自分が営業だった時の体験も含めて)自分達の業界では結構そこが緩やかになっている。お客様とのお付き合いの中、一般常識として判断してくれ、ということだし、営業担当が顧客登録する時にシステムでしばるのではなく、マネジメント層が誰が担当するのかが適任か、をきちんと判断して欲しい、といった意味も込められている。

でも、完全な一致だとさすがに登録できない。だから皆考える訳だ。例えば、名字と名前の間のスペースの数を変えてみる、とか、住所の入れ方を"丁目"とかで入れるのではなく、"-"とかで入れてみるとか・・・。そういう工夫をして投入する必要がある。
(ああ、こんなこと書いたら、うちの代理店システムには名寄せロジックが無いことバレてしまうか、まぁ良し、逆に言うと、機械的に名寄せができるような個人情報を掴むようなことをしていない、ということなのだから・・・)

急に年金の話じゃなくなったように思われる、と思うが、
20歳以上の学生の国民年金の加入が強制になったのは1991年の4月、と聞く。
丁度、自分が大学生をしていたのが1989年4月から1993年3月まで、なので、
(あ、自分は一浪組なので、ピッタリではないのだが)
まさにその制度が始まった時に自分は加入が必要になった訳である。

当然それまでは学生である限り国民年金の加入義務はなかった訳で、すなわち一旦国民年金に加入後、厚生年金に入る、というケースが激増したはずである。

そもそも1991年の4月の段階の年金システムは、こういったケースに容易に対応できるようになっていたのだろうか、ということ。

システムの想定として、
1)厚生年金加入者が結婚等に伴い、誰かの扶養に入ることにより国民年金の第3号被保険者となる(ことは想定)
2)厚生年金加入者が、転職等に伴い、一旦国民年金に加入、となる、もしくは自営業化して国民年金を続ける(ことは想定)
3)20歳の段階で自営業を営んでいて国民年金に加入、その後、やっぱり会社勤めをすることになり厚生年金に(は、ケースとして少ないんじゃないか、ということで異常作業依頼書を書くなどしてハンド対応)

とかにはなっていなかったか?

ところが、3)のケースが学生の強制加入に伴い大幅に増えてしまった。しかも年金登録のシステムには強力なチェック機能として"同じ読み"、"同じ氏名"、"同じ誕生日"、"同じ住所"の加入者情報は絶対登録できない、としたら、当然、ハンド対応をする件数が膨大に増える、としたら・・・。

ああ、面倒だなぁ、書類書くの。しかもこんなにたくさん書いてられるか!
そうだ、このチェックに掛からないようにすりゃぁいいんだ。
だったらだなぁ、"高"は""(←※再度、機種依存文字なので、出ない人ゴメンナサイ)にしちまって、登録してしまえ!
こんなもん、年金なんて、払った本人がきちんと覚えといて、きちんと年金手帳持ってたらその分払ってやるんだから、いちいち一緒にしてなくてもいいや・・・。

なぁーんてことが無かったか。入力担当がバイトだったかどうか、ではなく、このような意図的ダブリ登録があったのではないか、もしくはそれを生む温床がシステムにあったのではないか、とついつい推測してしまうのです。

※飛躍し過ぎかもしれませんが、安藤さんの場合も"怜"の処理が怪しいのでは?とか勘ぐったりしてしまいます。。。

2.5000万件もの不明記録の突合について。

もしかすると、ハナから5000万件を処理するつもりは無いんじゃないのかな?という気がしたりしました。

「あれ?自分のは大丈夫かな?」
「なんか怪しいかも」
「こんな話ばかり聞いているととても信用できない!」

と思う人は自ら乗り込んで来るに違いない。だから実際の処理対象は減るはず。

しかも、5000万件の内訳、として、1.に書いたような漢字の使い方とかで相当数突合候補はわかっている。その上で、"何を以って突合せを実施して良い、という判断材料にするか?"の候補の検討(免許証の記録?、住民基本台帳情報?等)だけを行っているだけ。

実は件数なんてどうでも良い(どうせ、統合できなかった所で、本人が申請してくれさえすれば払わない、と言っている訳じゃない)

というヨミなのでは?とか帰りの車で思いました。

3.雑記

それにしても、7月、あれだけマスコミ等で騒がれていた時には、加入記録一つとるにしても、職員の人が平身低頭な対応をされていましたが、まぁ、一段落ついた、という判断なのでしょう、記録の訂正に対して、(まぁ少なく共対応してくれた人の責任では無いからかもしれませんが)淡々と、事務的に処理されました。別に謝って欲しかった訳じゃないんですけど、当事者も喉元過ぎているんだから、世間の人はもっとかなぁ、と感じました。

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