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コンピューターと人間の新しい関係

2018年 AIにかかった霧を晴らすために

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AIブームは今年も続きそうです、テレビや一般雑誌などでもAI特集が組まれるなど、いろんな情報があふれています。

一方で「情報は多いがAIっていまいちよくわからない」「AIの話はどうもしっくりこない」というもやもやを感じている方も多くいらっしゃいます、筆者はこれを "AIにかかった霧" と名付けました。

今日は"AIにかかった霧"の正体について筆者の考えを記してみたいと思います。

AIにかかった霧

AIの理解を妨げている "AIにかかった霧" には2つの種類があります。

無知の霧

これは一般の人が巻き込まれやすい霧です。

この霧に巻き込まれると「SFの世界で語られているAI」と「今実際に存在しているAIと呼ばれる技術」を混同した怪しい意見を何の迷いもなく信じ込んでしまいます。

鉄腕アトム、ターミネーターみたいなものが既に存在すると思っている人はこの霧の中にいます。

"今実現しているAIと呼ばれる技術"を正しく理解すればこの霧を晴らすことができます。

過信の霧

こちらはAIの専門家と言われる人たちも巻き込まれる可能性がある霧です。

この霧に巻き込まれると視野が狭くなってしまい、AIありきの視点しか持てなくなってしまいます。結果他の専門分野に存在する重要な知見を考慮に入れない偏った意見を信じ込んでしまいます。

「近い将来、人間の知能を超えたAIが人間社会を支配する」という見解を100%信じている人はこの霧の中にいる可能性が高いと筆者は考えます。

この見解については「AIが超えると言ってる"知能"ってそもそも何か?」について脳科学、心理学等から、「AIが支配すると言ってる"社会"ってそもそも何か?」について経済学、政治学等から、というように、他の専門分野で蓄積された知見をバランスよく取り入れた偏りの無い議論を経て、その妥当性を検証する必要があると筆者は考えます。

AIにかかった霧を晴らすために

この霧を晴らすことでAIに対する理解が進み、色々な分野の人たちがAIの活用について考えることができる下地を作ることが出来れば、まだ隠されているAIの大きな可能性を引き出すことができると筆者は感じています。

この霧を晴らすために筆者が今計画している活動をご紹介します。まずはIT業界の方を対象にした活動から開始して活動の幅を広げていきたいと思っています。

無知の霧を晴らす

この霧を晴らすためにはまず、現在のAIブームを支えている機械学習という技術を正しく理解する必要があります。

しかし機械学習は最初のハードルが高く、IT業界の人間でもとっつきにくい印象を持っている人も多いです(特に文系出身者)、でもそのハードルさえ乗り越えれば大きく視野が開けていきます。

筆者はそんな悩める文系IT業界人のために下記お題目で活動を開始しています。

  • 文科系のための人工知能入門(当ブログにて発表)
  • 文系IT業界人のための機械学習入門(ブログ開設予定)

過信の霧を晴らす

この霧を晴らすためにはAIを語る際に必要に応じて他の分野の知見をバランスよく取り入れる必要があります。

ただ闇雲の全ての分野の知見を取り入れようとすると、とても効率が悪くなってしまいます。

筆者はAIを語る時に必要となる代表的な他の分野の知見を洗い出し、その分野を掘り下げていく入り口を作ろうと考えており、現在下記お題目について調査を開始しています。

  • 意思決定理論とAI、知能とAI、制度経済学とAI (ブログ開設予定)

これらの活動は随時当ブログとTwitterにて紹介していく予定です、今年もよろしくお願いいたします。

****** Twitter 始めました *******

https://twitter.com/kenrohmiyoshi

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