コロナ禍の長期化による仕事環境への影響分析1:役割分担に溝ができる
最大限テレワーク化して仕事をしなければならなくなった今、私の周辺にも表題のような変化が表れてきています。誰もコロナ禍が訪れ、そしてここまで長期的にその環境下にさらされるとは思ってもみなかったこと、対処の仕方がわからないのは理解できます。私だって明確な答えを導き出せるとまで自信を持てていません。
1つ、間違いではないかなあと感じるのは、いろんな仕事上の役割分担において、慎重にチェックし調整をしないと、「溝」ができてしまいがちなことです。
対面中心の活動であれば、コミュニケーションに大抵「のりしろ」みたいなものがあって、お互いの役割分担意識が良い塩梅で少しだけ重なり合っていて、どちらかが大変なときに相互バックアップが利く形になっていたんじゃないかと。これがテレワーク中心になって、のりしろがなくなり、油断すると溝ができるようになった気がします。
コミュニケーションしているお互いに悪気はありません。要領を得ていないだけなんです。対面じゃないので「空気感」が共有できない。相手が困っていたり無理をしていたりしていないか、発言する言葉の裏に「ほのかな」期待があったりしないか、それをかぎ取って、コミュニケーションが上手に行われていた仕事環境、それがテレワークで失われてきている危惧を感じています。
みんなが慣れていけば、諦めずに丁寧にコミュニケーションを心がけて、いずれ解消していくのかも知れません。しかし今時点では、無視できない問題になっていると私は考えています。
チャットやSNS的ツールを経由して、あるいはWEB会議システムを経由して、メールも駆使して、頑張ってコミュニケーションしていっても、これからしばらくは「溝」に注意しないといけない状況が続くでしょう。みんなでお互いに寄り添ってあげて、丁寧に、且つほどよく対話していかないといけないなと思います。
「温度」を伝えづらいWEB会議で対面コミュニケーションを代替し、より多くの「活字」によってコミュニケーションと仕事を完結させなければならない。想定外のすれ違いや衝突が起きても、あきらめずに解消・解決に向かってやりとりを継続していく。地道に努力していく以外に道はないのかも。
- まだ方法論を確立できてないんだけど、大きくは下記5つくらいに配慮ポイントが整理されそうです。
- 活字コミュニケーションにおいて、従前のような「行間を読んでもらう」ことに過度な期待をしないこと
- WEB会議は対面会議と違って、参加者全員が一人の発言者に注目せざるを得ない状況に注意
- リモートで「喧嘩」すると、遺恨が対面時以上に長く間延びして存在し続けること(経験談)
- アウトプットを物理的に共有するので、「デグレード」が起きるとトラブルの火種になりやすいこと
- 手順や役割分担は会話に頼らず、「活字」で必ず整理して共有に心がけること(ただし簡潔に)
明日も、今日以上に、工夫して頑張ろう。まずはその意識からだな^^;