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RPAの時代の終焉→BPRの再ブレークの予感

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3年前からRPA導入のコンサルティングに、顧客からのご要望に応える形で注力をしてきましたが、そろそろ終焉というか、一段落の感触を持っています。。

  

(以降、小職理解で書きますので、ご了承ください)

RPAは、ある意味、昔で言うBPMとかRBMSのような旧トレンドを今風にカスタマイズし、基幹システムに手を加えずして「定型業務のIT化」「非人的業務でいいものをITオペレーションで代行」みたいな新しいトレンドを生んだように分析しています。

  

そして、それが一周したというか、そろそろブームとしては終焉に向かってきていると思います。

  

そもそもRPAは、定型業務のオペレーションから人的工数投下を最小化するという点において、かなりの貢献を果たしてきましたが、私の経験では、それによって、2つの課題がみえてきたように思います。

  

>定型業務をIT化することで、そもそもの人的業務プロセスの非効率がみえてきた

IT化された定型業務は、さらに合理化の進化の道がみえてきた

  

IT化された業務は、人的資源の業務に比べ、効率(スピード)や質(正確性)を著しく向上しました。正しく構築されたRPAシステム(ツールといっても差し支えないかも知れない)は、人的資源中心でオペレーションしていた頃に比して、圧倒的に速く正確に実行できることで、業務プロセスの見直しが自然発生したのです。

  

ひとまず今回は詳細説明を省略、簡素化させていただきますが、2つの例示をご紹介します。

>業務ABCD、をRPA化すると、実はBCは並行処理が可能かも知れない

>業務BB1B2に分離できたら、実はB1/B2Cの最も遅い業務とDの終了をほぼ同じにできるかも

  

図示せず、具体例なく説明してしまい恐縮ですが、人間の業務スピードと正確性を超えたRPAによるIT化が、新しい業務プロセスを提案するということです。

  

ということで、もう20年近く前に流行った()BPRという仕事領域のサービスオファリングが好評になってきています。お役所的仕事の案件がまさにそうだったりするのですが、何事もシーケンシャル(順番)に処理するのではなく、並行できることは並列処理して、正確性をキープしたまま、少しでも速く業務を簡潔することが可能になってきたのです。

  

例えば、少し前にやった事例としては(注:守秘義務があるので内容はデフォルメしてます)、

・精密機器メーカーの販売~アフターサービスの業務の効率化がテーマ

・基幹システムをベースにした人的資源中心の業務プロセスはまさにシーケンシャル

・業務プロセスを分析・分解していくと、並行処理可能な業務単位が複数みつかる

・当該業務単位をRPAで高速化(含正確性担保)すると、プロセス自体の組み換えが可能と判明

・業務プロセス全体を見直し、処理効率を2倍(半分)に短縮を達成

  

1つの業務プロセスの必要性があって実行するとなったら、前述のAD全てをどちらにしてもやらないといけない。その場合、ゴールはDの完了だからACは可能な限り並行処理すればいいし、定型化された処理はRPAかどうか別にしてもIT化して高速化すればいい。というわけです。

  

こうしてRPAが世間に認知され、3年前は大手企業がアプライ対象でしたが昨年あたりから中小企業でも導入されるようになってきました。

  

RPAが一周した今、弊社小職もそうですが、次はAIとの組み合わせだと思っています。

  

RPAは、端的に言ってしまえば「定型化された業務の高速化」ですから、業務が定型化されていなければなりません。ここに最近、弊社小職はAIの導入を仕掛けて、「非定型業務をいかに定型業務へ切り出していくか」を模索し、改善提案をしています。

  

例えば将棋の世界もそうらしいですが、AIは、人間が考え付かない「人間の常識を超えた新常識」を提案してくれるツールです。AIが業務プロセスの全体を理解し、非効率を分析して新しい業務プロセスを提案するのです。ここに人間がここ20年あまり培ってきたBPRのスキルが活かされます。

  

さっきの例示で言うと、

ABCも同時並行で開始できるかも知れない

>もしかしたらDも並行可能かも

>分析結果、AB1Cは同時並行開始、B1終了と同時にB2Dが開始、結果最速で完了

  

今まで人的資源主体で考えてきたBPRを超える業務プロセス改革ができる可能性が高まりました。

  

ご存じのとおり、AIにはある意味正しいソース(基本参考情報)をたっぷり食べさせる必要があり、変な情報を学習させると、ろくな答えが出てこないのも確かです。ですが正しく進めれば、人間主体の業務を大きく変貌、改革させることが可能です。

  

今回何か言いたいかというと、そのソースには、これまで20年以上培ってきた「人間主体の」BPR事例をAIと一緒に新しい改革参考データとして収集・解析することが必要です。業務プロセス改革を主力サービスにうたってきたコンサルティング業界の人財や企業にとって、今チャンスが訪れていると言えます。

  

ちょっと前に、ショートアセスメント(改善機会診断)をしたお客様では、RPA導入せずとも、「AIだったら

こう改善提案するんじゃないか」的な分析をした結果、人的資源中心の業務オペレーションを50%効率化した事例もありました。RPAを前提にせずとも、長年BPRというサービスを真剣に取り組んできた人的資源の知恵が、今活かされるときだと思っています。

  

いまさらABC/ABMもないとは思いますが(苦笑)、人間の知恵がまさにこれからAI宛も含めて昨今の「業務効率化」のニーズに対応できる、サービスを提供できる時期にいる気がしています。

  

弊社である必要はありませんが、もしお悩みの方がいたら、弊業界で適切な企業や人財の紹介も含め、これからは精力的にご相談に対応していこうと思います。ご検討いただければ幸いです。

   
※RPAはじめ専門用語に注釈せず書いてしまいました。ごめんなさい。。

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