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少年野球の育成者になって新しく学んだこと

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一昨年の秋から次男が少年野球を始め、なんか頑張ってるうちにその学年カテゴリーのレギュラーに定着した感じなので、昨年末から正式にチームの育成者(コーチのことです)となりました。

   

育成者は当然選手たち(子供達)と朝から夕方まで一緒に過ごします。トスやノックその他練習のサポートと、練習試合や本戦の指導と応援に立ち会います。最近は冬なんでとにかく寒い寒い。。選手はしっかり運動するからいいけれど、育成者は寒いです(苦笑)。しかもほとんど立ちっぱなしだから膝や腰が痛いです。ボールもそこそこ投げますから右肩も痛い。体への負担が大きいです。育成者を引き受けるまでは、平日基本毎日朝の筋トレによる筋肉痛を土日祭日に癒すことができましたが、それもできなくなりました。よって完全毎日、筋肉痛です(泣)。

   

PEPトークについては以前エントリしましたが、でも、育成者をやるようになって、仕事にも応用できる学びを得た気がしています。

   

選手たちはまだ子供ですから、集中力が持続しません。また結果が出るとすぐ慢心します。良いところを全力でほめつつも、悪いところはきちんと厳しく指摘して、気持ちが緩まないように引き締めもしながら、本番で常に最大のパフォーマンスを出せるためのサポートをしていきます。

少年野球の育成者はリトルリーグと違ってボランティアです。要は誰か選手の父親です。ですから実のところはみんな「自分の息子のライバル」の親なわけです。ですからどういう思いを実のところ持とうとも、少なくとも表面上はとっても仲良く育成者同士でサポートし合うことが重要です(注:私の所属するクラブの育成者たちはみんな仲良しですよ^^;)。そして特に重要なことは、よほど野球に自信のある「経験者」でない限り、自分の息子へ直接指導は行いません(悪すぎるときに叱るのはありです)。他の育成者に「伝えてほしいこと、教えてほしいこと」を委ねて、相互協力をします。選手もその方が言うことを素直に聞いてもらえることが多いと実感しています。

   

ビジネスの世界でも同じです。なんでもいつでも自分から指導するとかリードするのが最もベターな策とは限りません。あえて他の人からアプローチする方が良いときはあります。そのように思考する習慣がより身に着きました。自身の工数限界の問題からも、メンバー・関係者でできるだけ多くの人で相互協力する心がけは大事だと感じます。こと人財ビジネスの仕事においては、相性だったり体調だったりテクニック論だったりのバリエーションを考慮してコミュニケーションするのはとっても大事だなって最近痛感します。

私のビジネス環境においてコミュニケーションする相手は「子供」ではなく「立派な大人」ではありますが、持っている知識やスキル、経験値は様々で、ケミストリも十人十色で違います。手取り足取りアプローチしてみたり、まるっと任せてみたり、言葉遣いや「演繹/帰納」を切り替えたり、と・・・いろいろなバリエーションで接していくことが大事だと以前から思ってはいましたが、育成者の体験から、それがさらに丁寧にできるようになってきた気がします。少しずつですが、自分達をより評価いただけてきたのか、業績も上向いてきました(涙)。

   

選手たち向けの場合は「よく頑張った」とまず結果を置いといて褒めることが肝要ですが、かといってその次には「結果」について言及もします。勝ったから全て良しではありませんし、負けたって糧と次の挑戦を確認させなければなりません。ふりかえりはとても大事です。選手たちは子供だからか、悔しさも喜びも、割とスカっと数時間で全てを忘れ去るみたいです()。だから野球の日はしっかりノートに毎回ノートに記録をさせています。この記録は本当に将来の大きな糧になっています。大人もそうですが自分の書いた字はかなり汚くてもしっかり読める(爆)。自分が書いた記録を適宜ふりかえらせる習慣に躾けるのです。

   

この習慣は大人の世界も同様。メモをとることの大事さ、メモしたことを適切にふりかえり「次に活かす」。

少年野球は大抵5回戦(注:ジュニア・カテゴリーの場合)。15人アウトにして点差で上回れば勝ちです。剛速球のエースでも、さらに強い相手と試合すれば、目が覚めるような大ホームランをバカスカ浴びます。それでも過去の体験をその子なりに、ゲーム途中であってもふりかえりをさせて「打たせて取る」工夫を思いつかせたあとは、次の回で「たった3球で3者凡退」に仕留めたりもします。何度も凡退したバッターも、工夫してスタンスや立ち位置、バットの握り方やスイングスタイルを少し変えただけでタイムリー長打を放ったりします。これは単に子供ゆえの可能性ではありません。私達も一緒だと思います。経験を反芻して新しい工夫を編み出して、より高い成果を追い求めていけば、必ず到達できるのです。

   

プライベート時間を本当に物凄い奪われて結構につらい土日祭日を過ごすようになりましたが(苦笑)、代わりに得たこの糧を平日の仕事世界に活かしたいなって最近は前向きに考えています。

   

まあ・・・あちこち体は結構に痛いわけですが(爆)

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