PEPトークでプロジェクトマネジメントを牽引する
少し前から、次男の少年野球チームのコーチをするようになり、その関連で、「PEPトーク」という技法を学ぶ機会を得ました。
簡単に言えば、「常に前向きに励ます」「決してディスらない」「対象者のやる気を出させることに集中」に主眼をおいて、声がけするための技法です。
私事で恐縮ですが、次男は小学3年生大会の某トーナメントで優勝し、東京都No.1になりました。
http://www.arakawa-takenoko.com/
ここでも、PEPトークの効果は絶大でした。
失敗しても責めない。
小さな成功や単なるラッキーも、大いに盛り上げ、褒めて、やる気をMAXへもっていく。
私も、若いころはPEPトークの逆(プッペトークというらしい)の嵐の中で過ごしました。。
「なんでこんな風にやれなかったんだ!」
「そんなやり方やってるからだめなんだよ!」
「俺が言ったとおりにやれよ!やればいいんだよ!!」
今は、時代も違うし、PEPトーク自体がとても良い手法であるので応援がこうなります。
「大丈夫、大丈夫!よく頑張った。必ず次にいいことあるぞ。」
「失敗なんか気にするな。そんなの忘れて次で挽回すればいいんだ!」
「野球を楽しめ!自分の全力を出し切れ!!」
「泣くな!悔し泣きなんかより、嬉し泣きの方が、百万倍楽しいぞ!頑張ろう!!」
とにかくマイナスの部分に目を向けさせないことが大事なんです。
これは、スポーツの世界にとどまりません。ビジネス世界でも同じです。
先頭を走っている(つもりの)人は、後方にいる人たちの、至らなさ、経験不足、スキル不足が気になって気になって仕方ないでしょう。でも、その人自身も昔はそんな時代があったはず。仮に(意識として)そんな思い出がなかったとしても、周囲は「至らない貴方」の姿をみていたはずです。思い出がないのは、周囲が配慮して貴方を傷つけないようにしていただけです。むしろ感謝すべき。
かく言う私も、昔中間管理職の頃は「プッペトーク」満載でした(汗)。
自分の上司からは、「バカ」「死ね」「飛べ」と罵られ、
自分も部下には、椅子を蹴ったり、罵倒したりと、さんざんな環境だったなぁ。。
そんな元部下たちと、昨夜、同窓会があり、そんなハラスメント天国の思い出すら楽しく語り合う機会がありました。みんな、みんな、若かったもんな。って言い訳で(ゴメンなさい)、先輩後輩の関係は変わらないので、先輩面した分、会計は自分がほぼ全て払って帰りました。。。
20年前なら軍隊式プロジェクトマネジメントで通用したと思いますが、今の主要人財層はそんなものでは牽引できません。
全てをポジティブに表現、言動する。
失敗をとがめない。
成功は大小かかわらず全力で称賛する。
本当にしょうもない最低のパフォーマンスや言動についてはキツク叱るべきで、そこは昔も今も変える必要はないですが、それでも、「暴力禁止」とか、昔と違うところを理解して指導する必要はあります。
「親」という存在になって、ビジネスでも先輩ではなく「大先輩」の域になってしまい(苦笑)、そうなってくると、周囲の環境に合わせたマネジメントが必要です。
昔から何回もエントリーしてきたし、昼間の対面機会でいろんな方々へ話してきましたが、「時代の遷移にマネジメントが合わせていくこと」がとても重要なのです。
PMBOKはすごい前から世の中にDebutしていましたが、それプラス他の理論も含めて、我々はプロジェクトマネジメントにいそしんでいますが、時代に沿ったマネジメント手法を実践する必要があります。
いつか、その具体的なところにも、エントリーないし執筆して、「今でも使える昔の手法」を今後紹介していきたいと思います。