「50歩51歩」
たくさんの会議体の中、
落とし所がないと調整役を頼まれ、
クライアントと対面先との協議の(いわば)仲介に入るのが少なくない。
それは仕事範囲なので別に良いが、
毎回思うが実状を同席して見てみると、どっちもどっち(泣)、
「50歩51歩」みたいなことばかりだ(苦笑)。
段取りも悪いし工夫も足りないし、対面先も配慮不足は明らか。。。ホントどっちもどっち。
大事なことは「前に進めよう」って一体感。でも、大体にしてそれは双方わかっている「つもり」。
ただ、
「50歩51歩」ってことは、
結局お互いが自分の都合を優先しているから、もちろんそれは当たり前でもあるけれど、「50歩51歩」状態なんだから、相手の側の事情も慮って、双方がいい塩梅で歩み寄って落としどころに合意していかないと。その状態になった時点でそれしかソリューションがないと思う。
自分はまあ大体がニュートラルなスタンスもOKな立ち位置なので、忌憚なく言いたいことを言う。もちろん双方に気遣いするし、自分のオーナーはどちらかだから、それもきちんとリスペクトして。
切羽詰まった状況で大事なことは、当事者同士が主張をさっさと交換して、妥協案も提示して、時間を決めて言いたいことを言い合ったら、あとは第3者でも上司でもいいけど、客観的にズバッと落としどころは決めてもらう。それについてはいろいろ含みがあっても「妥結」。もうそれ以上は恨みっこなし(笑)。
ちなみに自分が仲裁役を頼まれた場合、状況のシリアス差で多少バリエーションは工夫しますが、基本形はこうです。
1.双方で一度言いたいことを、時間を決めて1回ずつ主張させる。
2.当方で主張の内容を確認し、双方の同意(異論なし)をとりつける。
3.その上で、双方から「妥協案」とそのための「条件」を述べさせます。
4.そしてもう一度、前言主張の「言い直し」を一度だけ許可し、双方から述べさせます。
5.その「再」主張が終わったら、一通り聞いた結果として、客観的に落としどころを提案します。
6.最後に、その落としどころになるように、双方の前言条件への「補足」を一度だけ許可し、双方から述べさせます。
7.で、発言記録を双方で確認しあって、クローズ。これだとお互いできるだけ事前準備して5分ずつで大体1時間で終われます。どうしても決着させたいのであればこんなもんです。
「50歩51歩」の状況になったら、最後は恨みっこなし(苦笑)。