リカバリープランの作り方で大事なことは、リカバリーしながら作ることを理解すべきだ。
大抵自分の仕事は遅れや品質低下を改善すべく、リカバリープランをさっさと作って、クライアントももちろんだが、いろんな関係者と協議して、その調整結果に基づき、仲間のみんなと一緒にがんばって、なんとかそのプランでうたっているリカバリーを達成することだ。
当然、無理するにも限界ある。そんなリカバリーは無駄。
とはいえ、少々は背伸びして、リカバリーを宣言した相手方にも「よく頑張ったじゃないか」と納得してもらえるくらいのプランである必要はある。
そして、もう1つ大事なことがある。
リカバリープランの作り方で大事なことは、「リカバリーしながら作る」ことを理解すべきなのだ。
リカバリーしている間に別のが遅れても無意味だし、日々仕事は流れていることを分かった上で、順調な仕事に支障ないリカバリープランを考えることが肝要だ。
私の定義でいうと、まず遅延の回復。ここまでを「キャッチアップ」という。タスクベースで遅れていたら、品質の改善のしようも、落としどころへの調整のしようもない。「リカバリー」とは「キャッチアップ」したあと、しかるべき許容範囲の期間内に、品質も含めて落としどころへ誘導していくことなのだ。それが「リカバリー」したということ。
「リカバリー」しても、「キャッチアップ」したところでも、こういう節目では気が緩みがちで「なんとかいける!」と算段なく復調好調と油断したら、大抵また遅れていったり品質が下がっていく。そこは手綱加減が大事だ。飴も人参もなくムチばかりではどうしようもないが、ムチがないことには「キャッチアップ」したり「リカバリー」したりは無理。「えー、そんなぁ」「キツイっす。無理っス」と言われても、ムチ打つところは容赦なし(笑)。
当然、自分にもムチを入れなければならない。たまに自分だけ手加減しないようにと、ムチを入れ過ぎて自分が傷つくこともある(爆)。でも、意外とそんな自分をみて、苦笑して手伝ってくれる仲間も多い。なんて自虐的な世の中だ^^;