前田敦子みたいな「去り方」は、普通のビジネスパーソンには到底できない。。。
ついに昨日、前田敦子がAKB48を卒業しました。。
個人的にはファンでもなんでもないが、すごいエース、超売れっ子アイドルだったことは確か。
グループを出てこれから(おそらく)ソロで、女優なのか歌手なのかわからないけれど、新しい道へ行くのでしょう。それがAKBの他のメンバーの道しるべとなれるようにと考え。
・・・という感じの報道でしたが、自分周辺のビジネス社会と比べてみると、
あんなに美しい卒業は、正直難しいよね(苦笑)。
普通、辞めるときって、辞める会社、組織、そして人々から、多少なりともやっかまれることがあるし、もしスルーされることがあるとしたら、よほど会社から必要とされていない(個人に責があるかどうかは別です)わけで。
残る人に十分な引き継ぎをだの、
自分の後継者を探してきてからにしろだの、
客先等仕事の切れ目を考えタイミングをはかれだの、
勧誘・協業は当面禁止だの、
いろいろな目に遭いますからね。それが会社として当然のことか常識的かどうかは別にして、とにかくいろいろとやることがある。
彼女がそれに類することを放棄したりいい加減にして卒業したとは思っていません。ですが、最終日のあの清々しい顔(少なくとも私にはそう見えました)。不安もいっぱいに違いないのに、未来は明るい。みんなもいつか同じような道へおいでという感じで。。。
未来は誰に対しても開かれている。とはいっても、やはり新しい道を選ぶときは不安もあるし、ましてばこれまで世話になった会社に対して、少しでもよい形で去ろうという気持ちもあるし、お客様や取引先にも十分に挨拶したいし、・・・未来にばかり向いていられない事情がふつうのビジネス社会かなー。外資系だと割かし引き継ぎやタイミングについてはドライな文化が多いので、私はそれでもマシな方の道を歩いてこられたかも。
でも、
会社を去るときは、やっぱりまず、さびしかったなあ。
自分は、性格なのか、次の職場へ行く前に、今まで世話になった会社や人達に、できるだけきれいな形で引き継ぎ等をやってからと思っていたけど、実際はとてもそんなレベルにはやれなかった。結局、「去る」ときというのは、どう頑張っても、必ず傷やしこりが残るものなのだ。それをキレイにとは、望むこと自体に大きな障害、限界がある。
彼女みたいに、永久的なトップを走り続けて、明らかに組織に貢献してきて、トップを守り続けたまま、美しく「去る」。難しいですなー。
アイドルの世界は、一般的なビジネスパーソンには想像できないくらいに過酷で、どろどろした厳しい世界に違いない。それでも辛そうな顔を表に出さず、自分の仕事を全うする。見習うべきことが多い気がします。
というわけで、だんだんトシとってきたからかも知れないけど、想定外に感動しちゃったぉ(笑)