新入社員の皆さんへ、ビジネスパーソンとしての心構えのご参考に。
4月になり、フレッシュなお顔、身なりの人たちが街を行き来するのをみるようになりました。20年以上仕事していた自分とかにとっても、大変刺激になるというか、自身、新鮮な気分になります。桜もほぼ満開で、みんな気分が晴れ晴れしくていいですね!
経験者採用で入社した、社会人経験有りの人には釈迦に説法ではありますが、いわゆる、学生から社会人にこの4月から成った人にとっては、ビジネス社会のルールや慣習、その入社した企業の特性や特徴について、いろいろ気にもなることでしょう。
私は経営コンサルタントという世界に飛び込み、今のところその道一筋なので、当業界について、あるいは当業界からみた一般ビジネス社会について、を語ることしかできませんが、それでも20年は(新卒社員からみれば)先輩にあたる一個人として、今後の立ち振る舞いや心構えとして参考になりそうなことを書いておきたいと思います。
Generationは当然違います。つまり育ってきた環境は異なる。でも、引き継がれるべき事柄もいくつかあると思うのです。なので、ご参考になればと思い、書いてみます。。
コンサルタントの世界にいると、優秀な人の多くは差別的で他人がそうそう真似できない「特殊で高度なスキル、経験」がありますが、同時にかなりの割合、コンサルタントの人々には一般的・平均的なビジネスパーソンのスキル・経験から比して「欠けている」「弱点・課題である」点もはっきり存在していたりします。私もそうです(苦笑)。その点においてはいつも恥ずかしい思いをします。負い目であり、引け目を感じることすらあります。
とはいえ、「特殊で高度なスキル、経験」がコンサルタントのウリ。それを身につけるために、そして日々精進し研鑽を継続していくために、弱点・課題をカバーして有り余るくらいにスペシャルなものにするために、常にポジティブに生きることがとても大事です。
新入社員とは企業にとって「投資」である。
20年以上仕事してきて、ようやく、私は、このポイントはすべてのビジネスパーソンに共通の考え方だと悟りました。人間誰しも未熟な点、弱点・欠点はあります。それをくよくよ悩んだり隠したりしてもしょうがない。少しでも早く、まず「自信の持てる長所」をさがしていくんです。新人の皆さんは弱点・欠点をくよくよしててもしょうがないです。
なぜなら、
新入社員とは企業にとって「投資」なんです。
大切な個人個人の人生もただ1つですが、新卒の新入社員も、転職した新入社員も、そこから体験する「スタート」は、ただ1つのモノなんです。ポジティブに生きましょう。もし失敗だらけの連続だったとしても、それは自分の運命、定めなんだと割り切りましょう。
「人生、なるようにしか成りません。」
貴方が一生懸命頑張っていさえすれば、先輩・上司は必ず貴方を見守り、力になってくれます。もし完璧にそうでない先輩・上司がそこにいたら、(貴方が一生懸命頑張っているかぎり)その人はビジネスパーソンの資格はありません。そのときならば早々に現場を離脱しましょう。。。
「誰かが教えてくれないと」と言わず、自ら率先して身につけて欲しい習慣、心がけがあります。
とはいっても、先輩・上司はすべての事柄を教えてはくれません。これだけは自覚して言動しましょう。
みんな「一生懸命仕事している」んです。
つまり、一生懸命はMUSTなことであって、みんなが共通にスタートラインにたてる、共通の条件なのです。
その上で、企業のマンダトリ(必須)トレーニング・研修があってもなくても、次のことくらいは自分で予習・復習をしておきましょう。
l 挨拶の習慣、おじぎや名刺交換の仕方等、ビジネス社会で生きていく上で必須の立ち振る舞い
l 言葉づかいはどういうバックグラウンドにいた人であれ、ビジネス社会では「徹底的に丁寧で」いきましょう。丁寧で損をすることは絶対にありません(絶対に得をするとまでは言えませんが・・・苦笑)。
l 時間の貴重さを可能な限り大事に行動しましょう。遅刻・欠勤はもちろん厳禁ですし、会議に遅れることも、納期を守らないことも、ビジネスパーソンとして「失格の第一対象」になります。
l 叱られてもまず最初だけは受け入れてみましょう。若い人は戦略や理論なしに反発しても立場的に追い込まれるだけです。一度だけ、相手の反応をみましょう。その上で自分が本来反応したかった言動を反芻するんです。この習慣は経験的にとても重要です。
l ただし、ハラスメントだと自信を持って自分が思えるときは、はっきりと反抗しましょう。欠点・弱点のない人間なんてこの世にいません。あまりに理不尽だったら、胸を張って「自分を守りましょう」。
l ビジネス社会はストレスの巣窟です。。。自分なりの趣味とか、発散の習慣を早くから考えておきましょう。ただし誤解のないように、仕事の時間は仕事第一、最優先です。プライベートが大事な人は、そういうときはそれが仕事で侵害されないように、仕事モードに変わる前に予防策を講じてそうならないように努めましょう。
恥ずかしがらずに大きな「夢」を持ちましょう。
20年以上も働いてきますと(笑)、あとそれと同じくらい働いたら普通の人は引退です。新入社員になった初日、そのあとほどなく訪れたイベントに啓発されて持った自分の夢は、私は今でも大事にしています。
ですが、残念ながら夢は、すべては叶いません。
だから、
戦略と同じで、夢は、常に持ち続けるもので、且つ常に見直し、更新・変更していくべきものです。
なぜなら、「夢こそが、ビジネス社会で心折れることなく生き抜いていく大事なアイテムだから」です。
夢はたくさん、大きい方がいい。仕事社会に慣れてくると、だんだん照れが生じて他人に言いづらい、持ちづらくなってきます。そうならないように、常に、大きく、もってください。それを侵害する権利は誰にもありません。
以上、この3つのポイントは今後、自身が自他共に「おおむね自立できたな」と自信を持てる頃まで、できるだけ意識してみてほしいな、と思います。
(先輩風で恐縮ですが・・・)