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IT、特にコンサルに携わる方々を癒すメッセージを、ついでに趣味のダーツ話も交えて・・

アウトプレースメントという仕事

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その会社において、会社が求めているスキル・経験やキャリア・パスが当人の思惑や実際今持っているものと乖離してしまった人に対して、退職ではなく転職を進めることを「アウトプレースメント」と呼んでいます。

  

仕事柄(?)、社内外問わず、一定量の相談を定期的に受け付けています。

10年前に今の会社に入社したときも、現在のクライアントニーズが求めるスキル・経験とは異なるものがウリになっている社員がいくらか存在しました。正直、その人たちにはなかなか良いポジションの仕事が回せないため、会社側はもちろん、当人たちはかなり苦悩だったと思います。

  

昔も似たようなブログを書いたかも知れませんが、そのニーズに自分のスキルセットを追従させていこうとその人が思わない限り、この関係の維持はあまり幸せな状態とは言えません。なので、辞めてくださいと言うのは切ないので、転職のお手伝いをするわけです。

よく知っている人であれば、スキルや経験も大体わかっているわけですから、当人の希望と突き合わせながら、転職先の紹介をすることは、技術的に可能です。まあ、これ自体はまったくお金儲けにはなりませんが・・・でも、

  

将来のクライアントや外部協力者になる可能性だってありますからね。

  

今日のENEMYが明日のCOMPANY(仲間)になるかも知れない。それは言い過ぎか(笑)。いずれにしても、世界は狭い。自分にできるお手伝いであれば、割ける可能な時間の範囲でサポートしていきます。

実際、クライアント企業や同業へ斡旋してあげた人は数名います。

  

自社内の仕事仲間であっても、クライアントであっても、その他関係取引先であっても、自分と交わっている関係者とは、何らか相互に影響を与え合っていると思います。なので、少しでもその出会いが相手方に良い思い出であってくれるように、いろいろできることはお手伝いしてきました。

もちろん、近い将来の利益を想定してアウトプレースメントをお手伝いすることはいたしません。そこまでガメツイことはしません(苦笑)。一度きりの人生、出会った人々のできるだけ多くにできるだけ「良かった」と思ってもらえることだけがモチベーションだと感じています。

  

先日、同郷の後輩に向けて、その経験を活かして良い就職のためのアドバイスを講演してほしいと頼まれたことがありました。快諾できるようその後検討してみましたが、あらためて考えると、自分のキャリアパスが、取り得る選択肢に比べてなんと狭いことかと痛感してしまい、こういう講演って非常に難しいなあと悩んでしまいました。

生業にはならないだろうけれど、こういうことを考え抜く行為は、自分にとって、非常に良い振り返りであり、いろいろ今後の勉強になるなとも痛感しました。もうしばらく継続して取り組んでいこうかと思っています。

  

アウトプレースメントを考えるとき、

決して現在より条件が(総合的に)悪くならないように配慮し、

現在までに持つスキル・経験が活かせつつも、飽きがこないように、新しい発見が気づけるような職場、立場であること、

無事就業できたあとに自分がその後の状況がトラッキングできる「距離感」であること、

そして、相手が変に負い目に感じたりしないように、相互的に得るものがある(アウトプレースメント)活動であること、

さらに、もちろん最終的には当人が決断できる環境にしておくこと(決して後押しはしない)。

  

そんなことに留意してやっております。それにしても、人生、いろいろたくさんの学ぶべきことがありますな。。。精進を停止するのは本当にリスキーなことです。

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