コモディティ化したコンテンツはイチから作り直し!つまり、もう使えない。
自分が仕事する上で拠り所にしている自信作とはいっても、時間がかなり経過してしまうと、いわゆる「コモディティ化」してしまい、競争力は自分のイメージほどにはなくなってしまっています。
自分でも結構気をつけているつもりなのですが、それなりに長年(といっても当業界であれば3~5年という感じでしょうか)通用してきたコンテンツというのは、なかなか自身から批判的に改善点を見出すことが難しく、下手をすると「なんで俺の(コンテンツの)良さがわかってくれないんだ」みたいな被害者意識に発展することがあります。
技術的に若い世代の場合は、「一生懸命やっているのに」という思いが、まだまだ工夫・発展の余地が多いにあるのにその研鑚意欲の妨げになってしまうことがあります。
中堅世代においても、「今は開花してないけど、いつかきっとブレイクするはず」と、工夫・発展の自己分析をすることもなく、根拠のない期待感で遠い将来を待ち焦がれる緩い姿勢になリスクがあります。
そしてベテラン世代の愚痴になると、しまいには「わかってくれないお客がばかなんだ」なんてとんでもないことを言い出す始末に発展することも。
ほぼ100%、キラーコンテンツは数年でコモディティ化します。コモディティ化したコンテンツにはそれをわきまえた売り方というものがあります。以前のやり方じゃだめなんです。そこにきちんと工夫したコンテンツはコモディティ化しても売れ続けます。もちろん売上や利益が減ったりするかも知れないけれど、自分の後進技術でも売れるようになる等営業コストが省力的に出来たり、工夫次第では薄利多売もできます。
そういうコモディティ化されたコンテンツは、ジェネリック医薬品じゃないですが、世の中にきっと必要なものです。つまり世の役に立つので、売り続けることは重要です。ただし、それがコモディティ化されたコンテンツと理解した上で、売り続けることが重要なんです。
とはいっても、当業界においては一般的にはっきりいって、コモディティ化したコンテンツはイチから作り直し!つまり、もう使えない、と思いましょう。
若かろうがベテランだろうが、その時期に旬なコンテンツが備わるものです。ただそれはいつしかコモディティ化します。そうなったら早くそれを認めて割り切って、新しいコンテンツを作りましょう。そのコモディティ化したコンテンツを流用することは問題ではありません。ただ発想はイチから作り直し、教訓は活かしつつも新鮮な発想から次のキラーコンテンツを作るのです。
そしてこれは、コンサルタントの基本動作、つまり行動規範、行動様式にもつながることです。古いものに「しがみつく」のはやめたいものです。