壁を越える
WBC、優勝おめでとうございます。結局イチローが要所で打って、松坂がMVPと・・・うーん、どうせなら岩隈あたりにあげてほしかったなあ。これじゃあ大リーグ中心じゃあないか(笑)、という話はおいといて、国別対抗戦で最後勝って、とにかくめでたいですね!
会見でめずらしく「僕個人は、最後まで足を引っ張り続けました」と珍しく謙虚なイチローをみました。よっぽどプレッシャーがあったのでしょう。
正直言うと、彼のようなクールで天才肌のタイプは生理的に受け付けないワタシの性格(その程度なんですワタシの器・・・)。でも今回なかなかヒットが出ないし、全般的に冴えない。
口にこそ出さないけど相当に悩んでいたんでしょうね。
レベルは全然違うけど、心境だけは自分なりにわかる気もします。
会見で「神が降りてきた」と言ってましたが、彼らしい言い回しでもあり、神が降りたから打てたというくらい彼は苦しんでいたのかとも思いました。
我々の仕事で「神が降りてきた」とまで表現できるほどパフォーマンスが激変することってそうそうないので、イメージが正直正確には理解できてない気がします。レベルがこれまた全然違うけど、ダーツの試合で「神が降りてくる」程度のことはたまにありますが(笑)・・・
レベルが違うのを承知で言えば、普段のたゆまぬ努力と、勝ちたいという強い気持ち、そして真摯な姿勢がキープされていると、そういう奇跡が起きるときがありますね。
彼が会見で
「普通はこういう心境だと打てないんだけど・・・」
「1つの壁を越えた気がしました」
と。
深いですねー。彼にして「壁を越えた」と言わしめるWBCのプレッシャーとストレスだったわけですねえ。
自分のビジネスシーンでも、「壁を越える」ための努力というのは、非常に参考になる考え方であり、姿勢であると感銘しました。
成長とはリニアなものではありません。
身近では英会話が自分にとってそうなんですが、地道に訓練・勉強してはいるつもりですが、日々少しずつスキルアップが感じられる、形になって表れるものでは決してなく、あるとき突然、「あ、この言い回しが言えた」「あ、結構聞き取れてる。今日はスピーディに会話できてる」とか、イメージ的には階段型にスキルアップが感じられていくような気がします。これが「壁を超える」瞬間に非常に似ている気がします。
もちろんコンサルティングも似ていますけど。
今年こそ「壁を越えて」マリナーズが優勝できたらいいですねえ。
「友達いない」とか変なバッシングされたりもしてますけど、そもそも日本人が渡米して英語社会で米国流ベースボールをやってるんですから、一定の距離を置かれたり最初からそれなりに高いハードルの成果を求められたりするわけで、同朋の日本人がそんなこといってもしょーがねーじゃんって気がします。
みんなで応援して盛り上がって、しかも優勝したことで応援したかいもあったわけで、このもらった元気が今後の日本ビジネスの復興、個人ベースレベルでの景気回復にうまくつながるといいですよねえ。
それにしても・・・ああいう大きな大会的イベントで勝つことを目標に仕事できるっていいよなあ。
目標が高く、明快ってのはやる気がでますよね。それに向けた計画なら地道な努力でもめげない気がする・・・
私の業界にもそういう仕組みを作ってみたい。でもさすがに無理だよなあ・・・(爆)