レビューを乗り切るためにレビューを受けちゃダメです。
レビューボードとかQAとか計画審査とか・・・企業によって名称も異なりますが、大体私は最近レビューをする立場が普通の立ち位置です。ところで時に、レビューをうける人が、「レビューをクリアすることを目的に」話しているのをみて、少々がっかりするときがあります。
レビューは、どちらかというと、コンセプトとか根本的な課題や問題に対する共有と、対策の妥当性検証やそれらの効果を強固にするための補助施策を検討する等、かなり前向きに行うものです。
それが、レビューという行為を乗り切ることに目的を置かれてしまうと、レビューする立場でみると、「魂のない」プレゼンに聞こえます。
もったいないですね。全然ダメじゃないんだけど、レビューしづらいです。
こちらからすれば、ダメ出ししたいわけじゃなくて、助言をしてあげたいのです。
より良い、うまくいく計画・運営になるように。自分たちが積極的に普段絡まなくても、万事うまく進行するように。
なんでもそうですが、検査とか審査とか、自分がチェックされる、試されることに主眼をおいて、それをクリアすることを目的にすると、本来「このプロジェクトはどんな問題が背景にあって、それをどのように解決したらいいか、その施策にとっての阻害要因やチャレンジが何で、それらを利害分析していくと、ROI的にもこのような進め方で、こんな体制で取り組むのが当社にとってベストなはずなんです!」みたいな、「魂のこもった」スピーチを聞くことができるはずが、逆に「突っ込まれたくないところをうまくかわして、なんとかクリアしよう」みたいな本質的な方向と違うレビュー会になるんです。
レビュー側がそういう雰囲気を演出してたらそちらに問題もありますが、とにかく
レビューを乗り切るためにレビューを受けちゃダメです。