「あー、ライダーが空飛んだ!?・・・そりゃそうだ、カブトムシなんだから(笑)」
いやー・・・暗い。暗すぎる。最終回(笑)・・・
(仮面ライダーがその「時代」を映す? ~第5弾)
・・・仮面ライダー剣(ブレイド)は、僕に言わせれば、かーなーりー(笑)シリアスな、若者達のドラマです。
まず、なんといっても「アンデッド(死なない怪人)」が登場する割りに、主人公級ライダーの彼女が早々に死んだり、主役は最後に「怪人」になって人類を守り、そして世間から姿を消す・・・暗い。暗すぎる・・・
コミカルなシーンがないわけでもないですが、あまりにも強烈な暗いストーリーの連続。
主役の給料(ライダーが職業なのです)が安い。
睦月(レンゲル)が陰険(まあ本質は素直で、とり憑かれているだけだけど)。
始が暗い(笑)。第2の主役なのに。
橘も暗い(爆)。しかも早々に恋人は死んでしまうし・・・
しかも最終回への展開における剣崎も暗い・・・
・・・なんかね、全体的に照明というか、輝度が、暗いんですよ。基本的に。いつもからっと晴れている天気というよりは、なんかどんよりして、少し暗い空の下でストーリーが展開する気がするのですね。
555の場合は、舞台がクリーニング屋なので、結構ストーリーが暗い割には照明(天気)は明るかった気がします。まあ、相対的な比較論かも知れませんが・・・
555同様、悪役側にもストーリーのスポットライトが多々当たります。
レンゲルを助けるために自己犠牲になったり、そもそもカリスがジョーカーだったり・・・
555に似て、「誰が悪か」がわざとぼやけていて、完全に善悪が分類された完全懲悪なストーリーではありません。大人にはウケがいいかもですね。ただ、子供達にはどう映ったでしょうね。
その前の年を思うと、既に切ない殺人事件や自殺がたくさん報道され、イラク戦争が終結したり北朝鮮問題がクローズアップされていたりスペースシャトルが爆発したり・・・命の尊さはテーマになっていたんでしょうね。で、その結果が「アンデッド」・・・ってのもどうかなあと思わなくもないですが(笑)、いまだ不思議なのが、何故トランプ??、まあ個人的にはトランプ好きですが、必殺技をみていると要はポーカーですよね。ギャンブルの勧め?・・・まさかね(爆)。
年収300万円なんて流行語も(2003年)ありました。ライダーの給料が安いのはそのせい(笑)?仕事は充分な動機があり、夢、目標がはっきりしていれば、それが大事、というメッセージはヒントになっていたかも知れませんね。
最終的には「平和」を望むのがテーマなんでしょうが、ライダーは基本懲悪モノですから、それは当然。ただ、世の中、どちらから善でもう一方が悪、というほど単純な世界でもない。555はさらに複雑な感じでしたが、剣(ブレイド)もそのコンセプトは継承しています。最終的には平和を望むものが、敵味方という単純な区分けではなく、共闘して、それを達成しようとする。
また(私がみた)全てのシリーズに共通と思っていますが、必ず「いじめ」とか「差別」に対する風刺が混じっています。このシリーズでも、キャストの個々がいじめられるわけでもないのですが、間接的、婉曲的ながら、そのような雰囲気をにおわせつつ、一人一人、自立して、しっかり生きていこう、みたいなメッセージを主題に感じていました。
だから・・・暗いのかなあ・・・爆
でも、だから、グッズは売れないし視聴率もすごい悪かったらしいですが、大人ウケは結構したようで、結構周囲にファンがいます。・・・やっぱ、・・・暗いなあ(爆)
(あ、でも、ボクも、好きですよ。このシリーズ。ホントに)
ところで、のちにカブトで復活しますが、本シリーズ、結局バッタじゃなくてカブトムシにクワガタ、さらにはカマキリと・・・まあ昔でいうストロンガーですよね。響鬼はアマゾンっぽいし、555はX(エックス)ですよね。昔流にいえば。順番に昔を回顧しているなあ・・・^^;
というわけで、次回、最後は555について考察します(考察になってないなあ・・・爆)
<本シリーズエントリ一覧>