昼休みに美容室へ行って感じた教訓
専門職たる教訓が1つ。昼休みを利用して学生時代から20年以上通っている美容室へ。土日ものんびりしたいので、別の時間帯に仕事しながら軽食で済ませれば仕事に影響もない。
指名は長年小生のヘアースタイルを管理してもらっているいつものチーフスタイリストさん。
最初のシャンプーは若手がやる。
今日はカラーリングも若手だ。
もちろん配合その他詳細指示はチーフさんがやってます。
・・・ちょっと不安もあるけど。
あ!目に入った!・・・あー!!!ヒリヒリするよー。タオルタオル!!!
・・・混乱が収まり、
カットと仕上げはさすがにチーフさんがやる。
で、このカットと仕上げの合間、2度目のシャンプーをまた若手の人が。
ふーん、シャンプーは正直下手だったけどマッサージはすげーうまいな。
最近では一番上手いかも。
人間、何か取り柄が必ず1つ以上はあるもんだ。
1つあるから次の自信につながっていくはず。そうあってほしいな。
彼女も、未来のチーフ、店長を目指して。頑張って!!
さてさて、
我々の業界も同様な感触を持っています。
分業というのは、
いずれ全てをコーディネートできるようになるためにも、自分より若手でも充分期待品質レベルに仕事ができて、且つ、意外にCS獲得にこつこつつながっていく可能性の高いパートについて、
自分の部下に「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ。」(by山本五十六)
自分の矜持をも伝え任せて若手を育成していく。
美容室だと、シャンプー、マッサージ、ドライヤー(乾かすだけ)、カラーリング(塗るだけ)、あと勿論掃除も・・・
私の仕事周辺だと、
・ 基礎情報の収集(情報の範囲は定義してあげる)
・ 指定された手法での分析(手法自体は指示)
・ プレゼン資料やレポート作成(指示の上で)
・ プレゼン時のファシリテーション(PCの操作とか)
・ 議事録の作成・回覧 等々。
基本的で舞台の中央に今は見えないかもしれないが、いずれは中央に立ったところで、このような仕事をいざ自分でやらなければならないときに、いかにすばやく正確にできるか日頃追及していないと、必ず痛い目に遭いますヨ!
自分の追求している品質を維持できるレベルで手伝ってもらえれば、何より自分も全体マネジメントが容易になり、仕事もし易くなるわけだし。
部下も自信がついていくと思う。美容室じゃないけど、「なかなか上手(いい)ですね」と言われたら誰だって嬉しい。
職業は違っても、考え方は同じだと思うんですね。
専門職であろうと思えば思うほど、差別化されたスキルが必要なわけですが、その前に基本的な、いわゆるコモディティ化したスキルを身に付けてこそ、それを超えた差別化スキルが編み出せるわけで。
先輩・上司の言うことも、「コモディティ化したスキル」と割り切れば、素直に真似る価値があると思えるはず。
そこから自分の個性を活かして「それを超えた匠の技」を編み出せばいい。
そうやって自分の技をみんなに理解させ、「過去の匠=コモディティスキル」として伝えていきたいな、と今日ひしひしと感じたのでした・・・
(あ、小生自信も先輩諸氏からもっともっと学んでいろいろ精進していこうと思っておりマス)