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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

理不尽なお叱りは、感謝の裏返し・・・かもしれない(一日一言 #94)

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誰も感謝してくれないと思い悩むのは無意味である。

●解説

世の中、仕事の達成感がないという人がいます。それもけっこう多い。

理由を掘り下げて聞いてみると、「お客様に感謝されないから」なんだそうです。

職種には関係ありません。営業マンでも技術者でも、こういう人は多くいます。

このような悩みは無意味です。

理由の第一は、感謝というのは、あなたが思う以上に知的な行為であり、求めて得られるものではないからです。稀少性の高いものなのです。

だから、成功者には、感謝ばかりしている人が多い。極めて知的で、極めて稀少だから、彼らは成功する。

もう一つは、あなたが生きている限りは、何らかの報酬を得ているはずであり、それは結局は「感謝」の原因になるものをあなたが提供しているから。

購入即感謝とみなして、そのことに達成感を感じればいいのです。直接あなたから買わなくても、あなたの会社から買っているのであれば、それは一緒のことと思って構いません。

感謝ができるようになるのは、それこそ東京大学に入るより難しいことです。その証拠に、東大を出ていて、感謝のできない人なんかたくさんいますから(笑)。

●裏解説

では、感謝のできない人たちは、代わりに何をするのでしょうか?

ビジネスをしていると、ときどき理不尽なお叱りをいただくことがあります。

無料のメルマガに対して、誤字脱字があったがいかがなものかとか、朝の10時までに送付してこないのはけしからんとか・・・。

正直、そんなことでケチをつけるのなら、読まなきゃいいのに・・・、と思うこともしばしばだったのですが、こういうことを言う人たちは、どういう気持ちで言っているのか考えてみました。

気に食わなかったり、つまらなかったりすれば、その場で購読解除するのが普通なわけで、文句をつけてくるというのは、読みたいということなのです。

※実際、「努力はしますが、お約束はしかねますので、お気に召さなければ解除してください」と返答しても、解除の気配はありません・・・。

ということは、「いつも、面白い読み物をありがとう」と本当は書きたいのだが、世の中にはそのような表現があることを知らないので、クレームという彼らも知っている書き方をするだけのことなのだと。

要するに、感謝しているのだが、表現方法を知らないのだなと思えばいいのです。

D・カーネギーも書いています。

「不当な非難は、しばしば偽装された賛辞である」と。

誰かも言っていたと思います。

「クレイマーは、最大のファン」

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本当のことを言うと感謝している人は思ったよりいるものです。

知力がなくて感謝の言葉にできないのではなく、感謝そのものがけっこう照れくさいことなので、言葉にしてくれる人は1000人に3~5人ぐらいだと思って間違いありません。

どちらにしろ、感謝は稀少。だからこそ、感謝すべし、と思います。

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